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2017年12月28日木曜日

3Dプリンターあると何が嬉しいか


特にない。

いや、ある。嬉しい。とっても嬉しい。
正直なところ、あんな積層の目立つできの悪いプラ作って何が嬉しいんだと思ってた。レジンキャストとかで作ったほうが良いだろと思ってた。俺は素手で型作ってキャストするから3Dプリンターとか要らんもんねって。

実際組み立てて作ると、これが全然嬉しい。
自分の組み立てた機械から物が出来上がるのナイスです。しかもこういうものがあるとなると、いきなりあれこれアイデアが湧いてくる。こういうものも作れるなーとか、前欲しかったこれも出来るじゃないか、とか。用途はいっくらでも思いつく。

とはいえ、まだ自分で作ったモデルのプリントすらしていない状態である。つまりこれから「はじめての単純なモデル」とか、「結合部があって2つくっつくモデル」とか、「サーボモーターとか採寸してみて収納できるモデル」とか、いろいろな試作の楽しいやつが出来るってことで、わくわくばかりが仕事納めの向こう側に止めどもなく積もっている。

動画については、うちの子供は私の100倍くらい実況動画を見ているので、特に何も言わなくても「ぼくも動画出るよ!」とか言って勝手に親よりうまい実況するので驚いた。うちの妻も今回は子供出てるから楽しかったと太鼓判でした。親ばか。





今や2万円台だし、買うことから始まることもあるかなぁと思って買った。

Google homeが便利なシチュエーション

一歳児を風呂からあげて連れていくと、遊びたくて全力で暴れるので、「ねえ! グーグル! 赤ちゃんが泣き止む動画再生!」って叫ぶと、Chromecast経由でYoutubeから何かしら幼児が好む感じの動画が流れる。
一歳児はやっぱりまだ一歳児なので、唐突に始まったビデオドラッグ的なナニに見とれるので、その隙を狙って、シュバババってオムツ履かせて、パジャマを着せる。
着せ終わったらそんなドラッグムービー見てるとこっちがやられるので、「オッケーグーグル! 動画を再生!」って叫ぶと自分のアカウントのYoutubeのおすすめ欄に載ってる動画が延々再生される。
一歳児はしばらく見て、外国の工作動画とかに興味が無いので本棚から本を捨てる遊びに夢中になり始める。私は動画を見ながらそれを拾う。そんな感じ。便利。




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アッ、これじゃない!

2017年12月10日日曜日

子供といっしょにOvercookedをする



自分の好きなゲームを誰かとやるっていうのは、ずいぶん久しぶりだなと思った。
子供の頃にあたえられたゲームがPCゲームだったので、たいていゲームの相手は兄だった。それは本当に楽しかった記憶なのだけど、当時のPCゲーにはさほど多人数プレイや、協力プレイのものは多くなく、私と兄がある程度成長してからはあまりそういう機会もなくなってしまった。
その当時のPCゲームというのは大変にニッチな趣味であって、私は他人とゲーム体験についてあまり共有できず、そのうちそもそもそれを求めることもなくなった。ゲームは一人でやるもんだ。

ただ、子供ができてからは、ぽつぽつ協力ゲーをまたやるようになった。
海外ではCOOP(協力プレイ)のゲームが日本より人気なこともあり、steamのインディーズゲームにも優れたローカルCOOPを備えたゲームがいくつも有る。Overcookedはコンシューマにも移植されたゲームで、めちゃめちゃな環境下で料理を作るゲームだ。楽しげなゲームだが一人でやると結構面倒くさい。

発売当時に買ったときはまだ子供が小さくて、たとえば「たまねぎ取ってきて!」と言っても、それをどこに置けば良いのかわからなかったりした。つまり「たまねぎを一つ取って、お父さんのキャラクターから取れる位置のテーブルにおいて」、という指示をちゃんと明確にしなくてはならなくて、クリアのためには私は細々指示を出し続けなくてはならず、本人は延々細かく指示され続けなくてはならず、あまり楽しめなかった。

それが今ではざっくりした指示でも良いどころか「こっちはぼくがやる!」なんて作業を進めてくれる。子供の成長は目覚ましい。また、相手の様子を見ながら、作業をフォローしていくとうまく回ってきてゲーム自体も楽しくなってくる。

家族とゲームをするなんて懐かしい。
子供を見ていると、そこに遠い日の自分が居るのを感じる。

2017年10月12日木曜日

ゲーム実況動画を50本作ってみた

オッサンになってから、時間の経つのがマッハであって、ついこの前ゲーム実況動画を録り始めて、とりあえず50本くらい録ってからその後どうすっか考えるか、みたいなことを書いた。どっこい、気づけば、Youtubeでまだ公開してないものも含めると、すでに50本に到達した。途中から子供の要望で一日二本にしたせいもあるが、あっという間だ。

https://www.youtube.com/channel/UCA7yJL7yAjw0vozazBU6PxQ

それで何かわかったか、というとまだ正直あまり分からない。一応、動画で喋るということへの違和感がほぼなくなった。それまで自分の録音した声が苦手で、イーッ、ってなってたけど、50本も録ったら全く普通な気がする。いい声ではないだろうし、オタクっぽい喋り方だけど、それが自分である以外の感慨がなくなった。
たとえば普通に人と喋るときのように、特に気にせずに喋ることができる。

この勢いがあれば、以前やってみようとして途中で諦めた、日々の工作とかを適当に日記のように喋るみたいな動画も作れるんじゃないかと思っている。とにかく喋って何かをするということへのハードルが非常に下がった。

ただ、それ以外は、何も上手くなっていない気がする。もうちょっと喋るのがよどみなくなったり、滑舌良くなったり、明るく喋ったりできるようになるかなと思ったけど、特にそういうこともない。
しかしこれは、まだ初めたばっかだからじゃないかと思う。それに子供に時々聞いてみても、毎度ちゃんと見ているというし、続けて欲しいみたいなので、もう少し自分に成長の兆しが見えるくらいまではやってみようかなと思う。

2017年10月1日日曜日

嫌な思い出と別れた

誰だって過去を思い出したら恥ずかしくなるような思いとか、あいつ許さないと思う屈辱とか、涙が出るような辛い思いを抱えていて、折に触れてそれを思い出して憂鬱になったりするもんかなと思う。すくなくとも自分はそう。
ただ、つい最近、同じようにそういう思いが心をよぎったときに、ほぼ何の気なしに、「まあいいや、どうせ一生会わないし、許すわ」と、そんな風に思ってみた。そうしたら、その記憶が急速に自分の中で風化してくのを感じた。多くの、普段は思い出すことのない思い出に並んで、記憶の中に埋没していった。思い出すことは出来るけど、他の過去と同じく、手触りや痛みを伴わないただの記憶になった。
あるいはそう思えたこと自体が自分の成長とか、傷の風化があったからだ、ということなのかもしれない。ただ、それから他にも思い出したくないことを心から引き出しては、「いやいや、別に良いや。どうでも良いことだよ。こいつも多分悪気なかった」とか、「嫌な奴だと思ってたけど、楽しかった瞬間もたぶんあったよな」とか、実際のところ今でも、まったく心にもないことを、おまじないのように唱え続けていたところ、どんどん嫌な思い出が減っていくのを感じる。

単なる推測でものを言えば、ああいう、折りに触れて嫌なことが蘇るのは、それを脳が「重要なことだから忘れないで反芻しなければ」と感じているからではないか。たとえばふぐを食べて死にかけたとか、熊の巣に入って食われかけたとか、そういうことは嫌な記憶だったとしても、決して忘れないように記憶の先頭の方に並べておく必要がある。そうしておけば、次に魚をとったときに「これはふぐではないか?」と考えることが出来るし、穴を見つけたら「まずクマを確認しよう」と思えるからだ。
強い感情は、それだけそれが重要なことだった可能性が高い。だから、その記憶に同じ感情を覚え続ける限りは、どこまでもそれが残っていくのではないか。
それならば、それがもう必要ないということを心に命じれば良い。
強い感情を持たないようにして、穏やかに、すげーどうだっていい話だと思いこめば良い。

実際のところ、どうだって良いことだったのだ。
あるいは真剣にどうでも良くないことも含まれているが(残業代1円ももらえなかったとか)それを自分の心に深く打ち付けておいても、もはや何か変わりようがないということでいえば、どうだって良いことだった。
あんまり嫌なこと忘れてしまうのも、自分の人格形成とか、生き方としてどうか、という気もするが、今や完全にオッサンと呼ばれるような歳になっている。いつまでも若い頃の辛かった記憶を引きずって行く必要もないだろう。
図太く生きよう。

2017年9月27日水曜日

ゲーム実況と録音機材

子供のために勢い余ってゲーム実況を投稿し始めてから、じきに二週間。一日も休まず動画を投稿し続けている。というか真面目にやればもちろん大変なことはあるのだろうけど、自分くらいに力を抜いている限りゲーム実況撮るの非常に簡単である。もともとゲームなんてほぼ毎日やるので、それを撮影して適当なこと喋ってるだけだ。
もちろん何かやるのであれば、より良くなっていきたいというのが私の願いであり、楽しみであるので、ちょびちょびではあるが録音環境や動画作りを工夫し始めている。
コンセプトはゆるく、とにかくめちゃめちゃ楽に、である。

最初にどうにかしなければと思ったのがゲームの録音環境で、それまでAmazonで買ったどこのものか知れないコンデンサマイクをbehringerのミキサーに挿して使っていたが、これはゲインを上げるとホワイトノイズがひどかった。大河のほとり、みたいな音がしていた。テレビの砂嵐放送中であった。
ノイズを乗せないためにごく小さな音で、それなりに声を張って、動画撮影後にAudacityでノイズ除去をして音量を上げていた。これがせいぜい十分程度のこととはいえ面倒くさい。動画を撮って、動画から音声だけ出力して、ノイズ除去して、音量を適正にして、動画に戻す、である。つらい。

ただオーディオに関して何の知識もないので、どこがまずいのかもよくわからず、まずはミキサーをYAMAHAのAG03にしてみた。これは格好いいしbehringerのミキサーよりわかりやすくてよかったし、ついでにつないでるモニター用のヘッドホンの音質がバキッと向上して低音が良い感じになったなどの利点は有ったが、ホワイトノイズはさほど軽減しなかった。



じゃあやっぱりマイクか、ということで割と廉価ながら評判の良いマランツプロのMPM-1000というマイクを買った。そしたら、バキッとホワイトノイズが止まった。もちろんかなりゲインを上げれば、なんとなく環境音のようなものは聞こえるが、それまでの「ドザーッ」という音から「ゴワー」みたいな納得いく感じの音になった。わかりにくいと思うけど、とにかくノイズ除去使わなくても問題ない程度の音になった。ゴワー。



そんなわけで、もはや動画撮って、頭と最後切るだけで出せるようになった。

それから動画のサムネイルも、それまでいちいち毎回手書きでタイトルを書いていたのだけど、外国のゲーム実況のサムネイルで、自キャラっぽいものを毎回ゲームごとにアレンジしてはめ込んで、パート数のみ書いてるやつを見つけて、マネすることにした。



それでこんな感じになった。画面の真ん中も見えるし、なんせ楽だしお気に入りである。
最初の方で作った奴が統一感がないので、ゆくゆくこっちによせて直したい。

実況そのものの喋り方が、もっとも大事なのだろうなと思いつつ難しい部分である。
子供が見ているので、自分も自分の実況をなんとなく見ることがあるが、モシャモシャ喋っていたり、早口すぎたり、説明が多すぎたり、おおよそ今までの人生で指摘されてきたあれこれを確認出来て、なるほどなぁという感じである。
それから、子供に喋るのだから、できれば優しく、かつできるだけ敬語などになりすぎず親身な感じで喋りたいと思っているのだけど、これが最も難しい。本当に子供が横に立っていれば別に意識せずにそのようになっているはずだが、一人きりでそれをやるのは全く慣れず、動画内で敬語なのかタメ口なのか分からない微妙な語尾になっている部分があるが、そんなところで右往左往しているときである。だって息子以外も見てる人居ないわけではないし、失礼すぎないか俺、とか葛藤が色々ある。
最近はやや開き直って丁寧語で喋っているが、子供に違和感があると思われてもヤなので、なんとか技術としての失礼にならない感じのタメ口みたいなものを習得していきたいなと思う。

それから、実際にやってみると思うが、もっと動画を見ている人に対して話しかけるような感じの方が良いのかなと思ったりもする。ゲームだけやっている自分が独り言を言い続けていると、なんとなく取り付く島がない感じがあり、そう思って見てみると実況が上手な人は、まるで見ているこちらがその部屋にいるみたいに親しげに話していたりして、こういうのも技術であるなあと感心することしきりである。

この辺は、なんとなく仕事のプレゼンとかにだって役に立ちそうなことではあるので、ちょっとずつ上手くなっていきたいなと思う。まあプレゼンとかしないけど。

目標としては、とりあえず50本くらい動画を上げてみようかと思う。上述のとおり、動画を撮るのは本当に楽なので、やろうと思えばどれだけだってやれそうだし、子供が飽きない限りは辞め時というものがないのだけど、ひとまず最初の目標としては50本上げる。それで喋るのがちょっとは上手になったかとか、何か別の楽しさがあったかとか、そういうことを考えていけばよいかと思う。

最後に。
ごく少数でも、いつも見てくれている人が居るみたいで、本当に励みになるなぁと思っている。これは普通の工作動画でもそうだけど、誰かはわからないし、声が聞こえてくるわけでもないのだけど、そこに誰かが確かに居る、ということがいつも自分の糧になっている。私は中学生の頃から、日記を書いたり、詩を書いたり、小説を書いたり、絵を描いたり、プログラムを書いたり、動画を作ったり、そのときどきで好きなことを20年近くWeb上に撒き散らしてきて、良いとき悪いとき色々あったけど、ずっと続けてきたのは、やらずにはいられないとかいう格好いいことじゃなく、誰かに褒めてもらえるからというほど積極的なことでもなく、静かに静かに、ただネットの向こうには自分の作品をなんとなく気に入って見てくれる誰かがきっと居るという希望からだと思う。
こんなに嬉しいことはない。



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2017年9月15日金曜日

Cook, Serve, Delicious! 2!! が発売されたのでゲーム実況を始めた

食べ物ゲームが好きだ。ゲーム内に食べ物がモチーフになってるだけでも嬉しいけど、食べ物を作るゲームならもっと良い。いくつか好きなゲームはあるけど、中でもCook serve deliciousは今までの食べ物ゲーでも一番くらいに好きなゲームだ。
ゲームのUIなんかは俺の料理に強く影響を受けている感じがあるけど、中身は全く別の楽しさを作り出していて、とってもいいゲームだ。その2が何度かの発売延期を経て、ついに出た。ものすごくグラフィックも、ゲーム性も向上した感じで出た。やったあ!

ところで私にはゲームの大好きな幼稚園児の息子がいる。
彼はだいたい一日中ゲームのことを考えて、ゲームのことを話していて、ゲームをやるのも見るのも大好きだ。そして、私がちょこちょこ(世の一般的な大人と比べるとドカドカ)ゲームを買っているのを見ては、そのゲームをやっているところを見たいとせがむ。
しかし残念なことに私がゲームをやるのは、子供を寝かしつけて、皿を洗って、日記とか書いたあとの深夜である。ちなみに深夜まで起きているので、土日はほとんど寝ているし、やはりゲームは深夜にやる。

そういうわけで、以前にもダークソウル3のクリア寸前だと話したところ絶対に見たいと言うので、ゲーム実況風に撮影しておいてやったところ、結構好評だということがあった。で、今回CSD2が発売されたと言ったところ、同じく実況を撮ってくれと頼まれた。個人的にも、前回の実況を撮るというのは、楽しかったという思いがある。また、私は幼稚園児の息子にもましてゲームが大好きなまま三十年以上を生きてきたので、みんなにオススメしたいゲームなどは色々ある。そんなわけで、ゲーム実況チャンネルを作ってみた。

https://www.youtube.com/channel/UCA7yJL7yAjw0vozazBU6PxQ

とりあえず、幼稚園児の彼が父の動画を喜んでくれるうちは、ぽつぽつ投稿してみようかなと思う。彼に冷淡な態度とか取られ始めたらショックを受けるのでやめそう。そんなわけで第一弾のCSD2の動画がコレ。


いつもは動画では敬語で喋っているのだけど、これは自分の子供に向けてのつもりで喋っているので、意識して普段どおりの喋り方をしようとしている(ところどころ変な感じになってるけど)。子供が楽しんでくれると本当に嬉しいなあと思う。

2017年9月10日日曜日

メモみたいなの簡単に書けるやつ作った

https://text.denkizakana.com/-KtUhw7xy490OvjuXAYS

詳細は上述。

まだプロトタイプみたいなもんだけど、もうMarkdownで書いたりすることは出来る。
firebase hostingは独自ドメインでも一瞬でHTTPS対応にできたりして良い。

2017年9月6日水曜日

jQueryから遠くへ

私がプログラマとして給料をもらい始めた頃にはjQueryなんてものは存在していなかった。Ajaxというのは、何かGoogleとかだけがやっている最新鋭の技術という感じで、prototype.jsが出てやっとみんなやってみっかという感じになりつつあった。当時の私が居たSIerには片手で数えれるより多い行数のJavaScriptを理解出来る人は居なかったらしく、継ぎ足されて数十行くらいになったJavaScriptは、たったそれだけの行数なのにバグの山になっていて、本来出すべきタイミングでフォームを出せなかったりしていた。
私はそれを全部書き直して、半分くらいのサイズにして直したりした。

それからほどなく私は退職して、お別れ会のときに言われた。

「あのJavaScript君にしかわかんないから、助けに来てね」

私は答えた。

「ははは(死ね)」

うちが取り立てて酷いか、というと、まあそうなのだけど、地方の零細SIerなんてものはどこだって取り立てて酷かった。少なくとも私のような学歴も経験もないような人間をさほど試験もなく取るような会社は酷かった。そういう意味では身の丈にあった会社だった。私はクソゴミだったので、クソゴミのような会社に入り、ひととおり仕事を経験して、もうちょい給料をもらって良いクソゴミだということを確認できたので辞めた。

それからあちらこちらへと流れて、そのうちにjQueryというものが出た。画期的だった。ややっこしいDOMツリーの検索を理解しなくとも、誰にだって要素を取り出すことが出来たし、追加することが出来た。なんだ簡単じゃんJavaScript。そう誰もが思った。JavaScriptのことで助けに来てくれというような連絡はついに来なかった。もっとも、それはただの社交辞令だったし、そうでなくとも電話に出るつもりすらなかった。

みんなjQueryで色々書いていた。何万行ものjQueryを書いた。書いたやつは誰も彼も保守などせずに遠くへ消えていった。私もそうだった。死ぬほど沢山の、canvasにスクラッチで様々なグラフを書くようなコードを書きまくって、リーマンショックに伴って契約更新が流れて、去った。
保守性? 誰が気にする。JavaScriptだぞ? Excelの関数なんかと同じだ。トイレットペーパーを取り出しやすくするために三角形に折るような程度の利便性のためのプログラミング言語だ。誰も真剣に理解なんかしちゃいないが、何の問題が有るっていうんだ。
そうして、そのほとんどが保守不可能なゴミになっていった。

問題だったのは、JavaScriptが受け持つ部分が、ほとんど誰も気づかないうちに、あまりに広がりすぎていたことだ。フォームに数字しか入れられなくしたい? OK。フォームの状態に応じて「その他」のテキストエリアを出したい? OK。そのテキストエリアが表示されたときは入力を必須にしたい? OK。結果を非同期に受け取って、エラーを埋め込みたい? まあOK……。確認画面もそのままJavaScriptで描画する? 結果画面のリストもそのままページ遷移せずに出したい? 定期的に他人の追加した項目をリストに追加したい? それらをちゃんとページ遷移みたいにブラウザバックできるようにして、状態を常に最新に保ちたい? いや、ちょっと待った!

私は必死に、非表示のiframe内のページを遷移させて、ブラウザの戻るや進むがちゃんと働くようなコードを書いた。リストを非同期に読んだり、追加したり、列の表示非表示を切り替えたり、フィルタしたり、ページの速度を稼ぐためにdivの寸法を独自に計算して表に見えるように書いたりした。大量すぎる描画にブロックされないように、スクロール位置を計算して、表示されている部分だけが描画されるようなコードを書いた。jQueryでそれらを書いた。書き続けた。それらは膨大で、あきらかに書いた自分にすら著しく読みづらかった。

私には猛烈に嫌な予感がし始めていた。
きっと誰にも嫌な予感がし始めていた。
誰がこれを読み、誰がこれを直すのか?

海の向こうでは、私のような愚かなプログラマよりはるかに賢く真面目な人たちが、こういう状態に陥らないようにするためにフレームワークを書き始めていた。それがAngularであり、Reactであり、Vueであり、山のようなあれこれだった。

その先には、また別の問題があり、その解決策は今もよくわからないが、ともかく私はjQueryと別れて、なんとか持ちこたえた。たった一項目のデータを追加するために大量のjQueryのコードを読んだりするような羽目にはもうならないだろう。

そうして、私は今日も定時に帰る。

2017年9月5日火曜日

Vuex+firebaseで適当にやる

Firebase+Vuexのライブラリあって1,2度使ってみたんだけど、そのライブラリの構造に合わせることの利点がよくわからず、自分で作るにしてもそんなに手間もない。そんなわけで、適当にStore内で呼び出して使っちゃった方が楽だしわかりやすい。
特にリアルタイムで反映するとか考えず、単純なAPI呼び出しみたいに使う場合(実際REST APIもあるんだけど)、

data.once('value',snapshots=>commit('load',snapshots.val()))

みたいな感じで呼べば一回だけバコッとデータ抜けるので良い。
リアルタイムでデータ反映させたい場合はその限りじゃないけど(とはいえその場合も、一回のアクションから継続的にミューテーション呼んでればいいだけだけど)、そもそも一人で使う家庭用システムとして使ってるので、あまり重要ではない。

2017年9月3日日曜日

日記システムを全部書き直した話

前に書いたかなと思うけど、日記をつけるようにしている。備忘録の目的で、どこに行き、何を食べ、どんなことがあったかだけを淡々と書いている。ちょうど次男が生まれる直前から書き始めて、一年を超えて書き続けているがなかなか良い。読み直してみると、完全に忘れていたことも、そういえばあったなと思える。妻と話しながら読み返していたりすると、盛り上がるのでお得感が有る。生きてた感が増す。

日記は自分で書いた単純なシステムに残している。S3のホスティングでスタティックなファイルを配布して、firebaseをバックエンドにしてあるので、月額数円でちょっとやそっとでは落ちない+消えないものになっている。認証はfirebaseからGoogleのアカウントを連携させて、DBの書き込み+読み込み権限を完全に特定のアカウントID(自分のID)のみに与えてある。これも自分で作るより頑強だ。
もちろん配布しているドメインを発見されるとフロントエンドのコードを読まれたりするし、Googleアカウントでユーザー利用登録はできるが、特に何の問題もない。こちらに一方的にGoogleアカウントを知られるだけで、権限は何も与えられない。

で、割とお気に入りのシステムなのだけど、あまりデザインとか使い勝手の面で良くないなと感じていた。もともとfirebaseとvueの練習のつもりで作ったものなので、微妙にシステムのまとまりが悪い。また直そうにも厄介なことに、以前壊したPC上だけに保存していたものなので、minifyした本番用のコードしかない。そんなわけで、面倒くさいので頭からすべて書き直すことにした。ついでに今後は無くさないようにGithubにまるごと上げた。


デサインの変更点は、以前は左カラムに一ヶ月分の日付、右側に一日分の内容というだけのものだったのを、一ヶ月分の内容を表示するページと、一日分を編集するページとに分離した。前までは確認が一日ずつだったので、読み返すのは日付がわかっていないと不便だったが、これで読み物としての使いやすさが上がった。
別に月間ページにそのまま編集機能をつけても良かった気もしたが、今後日付ごとにちょっとした支出メモみたいなもんとかつけるかなと思って分けた。
また機能としてMarkdownを使えるようにして、ついでにYoutubeの埋め込みとか出来る拡張も入れた。動画作った日の日記にちゃんと制作物を貼れるので良い感じになった。

2017年8月29日火曜日

濃縮紅茶めっちゃうまい

5倍希釈で飲む紅茶が大変うまい。妻は昔よく飲んでいたらしい。私の記憶には特に無い。ただなんとなく懐かしいような味で、とにかく言えることはめちゃめちゃ甘い。5倍希釈どおりでやるともう砂糖の山に頭突っ込んでるくらいの甘さだ。
なので、氷をどんどこ入れて、ほんのちょっぴり注いで、あとを牛乳で埋める。
それでも甘い。そしてうまい。
牛乳がマッハでなくなる。紅茶の方はなかなか無くならない。なんせちょっとずつしか使わない。



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2017年8月19日土曜日

幼稚園児と1/20メカトロウィーゴを作った



メカトロウィーゴのプラモデルは1/35と1/20がある。
こっちは1/20の大きい方で、重量感があり、かなりしっかりしてる。大きいので1/35よりむしろ作りやすいくらいで、幼稚園児に手伝ってもらってもそこまで致命的な箇所もなく、私の雑な筆塗りでも塗装しやすかった。
また、素の色がものすごく良くて、塗装しようかどうかちょっと悩んでしまった。もっとも無塗装のものが欲しいならもう一度作れば良いだろうと思って塗った。
どんな作業でも割とそうだが、成功させようと思わないで始めることだと思う。ちょっと難しめの死にゲーをやるときみたいに、ルーチンワークのように死ににいくつもりで向かえば良い。そうするといつか死なないターンも来る。要は、そこまで繰り返すかどうかだ。




2017年8月8日火曜日

Node.jsでPHPのセッションの復号をあれこれしてた

Node.jsでPHPのセッションを読むというようなことをやっていた。あんまり筋の良いことではないし、当然同じことをやっている人は少なく、一応PHPの直列化した文字列を復号するパッケージは無いわけではないが片手で数えるほどで、大なり小なり問題を抱えていた。

問題の形は様々ではあったけど、躓いている箇所は同じで、みんな文字長を計算する箇所で間違えていた。つまりはこういうことだ。PHPの直列化した文字列はs:文字列長(バイト):"文字列"みたいになっているのだけど、PHP側ではUTF-8で文字列長を計算しているものが、JavaScript側ではUTF-16になっているので、長さを相互に調節しなければいけないということだ。
これは問題としては特に難しくないはずだけど、そもそもマルチバイトの文字列のことが想定されていなかったり、その想定されていない状態から無理に対応をしようとして片手落ちになっていたりした。本来PRでも投げるべきなのだろうけど、いくつかパッケージを試した時点でそもそもこの方法で対応するのは良くないかもと思ってやめたので、備忘録として書いている。

もうちょっと具体的に書いておくと、UTF-8ではUnicodeの符号位置を表すのはアスキーの場合1byte(これは完全にアスキーコードと同じ)、ウムラウト(Äとか)なんかの記号の場合2byte、日本語の標準的な文字の場合3byte、絵文字(🍰)や外字なんかの場合4byteみたいに可変長で文字を表している。これに対してJavaScriptの内部エンコード(これはJavaScriptのソースコードを記述してる文字コードとは関係ない)であるUTF-16の場合、2byteないし4byte(サロゲートペア)で表すことになる。

サロゲートペアの文字列はJavaScript上では二文字のように見える。たとえば、
"🍰".length は2を返すし、"🍰".charCodeAt(0)は55356、"🍰".charCodeAt(1)は57200を返すし、これを前半部・後半部とかだけ切り出してしまうと読めない文字に化けてしまう。

で、PHPで直列化されたものをJavaScript側で読むコードを書くと、サロゲートペア以外は一文字として読んでいくような処理になる。つまり最初の格納種別と、長さを読んで、その後長さ分の文字列を切り出すわけだけど、そのときに読んだ文字がUTF-8で何byteに相当するのかということをまず計算しなくちゃいけない。これは前出のString.charCodeAtとかString.codePointAtで調べれば良い。その上で、更に今読んだ一文字がサロゲートペアなら、その後半部(次の添字の文字)はうまいことスキップするような処理を入れてやればいい。

最終的に私はNode.jsで処理するのをやめて、phpで標準入力から入ってきた直列化文字列をそのままJSONエンコードを通して標準出力するだけの数行のプログラムを書き、Node.jsのプログラムからspawnで呼び出すようにした。あまりまともなやり方ではないかもしれないが、今回の仕事ではそれで十分だった。プログラムに色々な人が居るならば、私は綺麗に溶接してヤスリをかけ塗装するより、ダクトテープでぐるぐる巻きにするタイプであろうと思う。

2017年7月16日日曜日

VSCodeでArduinoのコードを書く

Visual studio codeのArudino拡張がOSS化したというニュースを見た。
OSS化も何も、そんなものあったのか、と思って試してみた。
結論から言うと、結構使いやすいです。使う。

ここ最近は、デフォルトで使ってもそれなりに使いやすいことから、もっぱらVSCodeを使っている。仕事なんかだと、結構あっちやこっちでとりあえずコード書ける状態を作って作業するみたいなことがあるので、ライセンスを気にせずデフォルトでも書きやすいと嬉しい。それから、VSCodeに問題があってもGithubのイシューへの対応も早かったりする。これはよいことです。
で、コード書く環境ってあんまりあれこれ変えたくない。特にArduinoの標準の開発環境は使いやすいとは言いづらい。学習用途だからわざとだったりすんのかもしれないけど、たまにしか書かない言語でインテリセンスとかないと現代っ子はダルい訳です。
そういうことからArduino拡張を使ってみる。

1. 使わなくともArduino IDE入れておく必要があります。

2. インストールは拡張のライブラリから調べるだけなのでアレしてください。

インストールしたらコマンドパレットからArduino initializeとかしたら現在開いているフォルダ下に設定ファイル作ったりメインルーチンのファイル作ってくれたりします。シリアルポート設定したりボードの種別設定してArduino uploadでスケッチをアップロードできます。そしてお前はクソほど文字化けしてる出力を見ることになるんだ!



Arduino IDE自体の設定で言語設定をEnglishにしておけば英語出力になるので、ひとまずの精神の安定は保たれます。だいたいエラーメッセージなんて日本語である必要ないでしょう。MSDNの日本語訳とか英語原文より分かりにくいこと多いだろアレ…。

文字化けしてる原因はVSCodeの出力(ターミナルじゃなくて)がUTF-8じゃないせいだとかどうとかいうイシューがあったけど未対応っぽいので、詳しい人はアレ投げてアレしてもらったら良いんでないですかね。

2017年7月2日日曜日

AWS Cognito user pools使ってみた

JavaScriptのライブラリがJAVAっぽいのと、個人的な印象ではAWSのSDKってたいがいあんまり使いやすい感じなくてこれもそう。使ってる感じだと、同じような認証システムだとFirebaseとかのが使い。とはいえ、現状でAPI Gatewayの認証付きエンドポイントにリクエスト投げるみたいな役割で使いたいのでFirebase使うわけにもいかない。
cloud functionsがベータじゃなくなればGoocle cloud endpoints + cloud functionsとかで代用したほうが色々幸せになれるかもしれない(あまりよく知らない)。
あとそんな感じの用途で使うとIAMの設定が毎回辛い。私はIAMの設定を雰囲気でやっているしARNも雰囲気で把握している。このあたりAWSの制作チームは採用まで含めて完全に機能ごとに独立してるって聞いたのでそのせいなのかなと思うけど、毎度ARNが書いている位置が違ったり、そもそも書いてなくてnameとかから推測したり(多い)、不便極まりない。リソースごとにARN必ず表示するとか表示位置固定するとかやってくれないかなと切に思う。

とか色々文句ばっかり書いているけど、アプリでユーザー登録+パスワード変更とAPI Gatewayのエンドポイント認証させて叩くくらいまでなら一日で出来たので、すげー簡単と言えばすげー簡単かなという気もする。もし今自分が情報システムみたいなものがあまり無い中小企業に転職して、金かけずに一人でユーザー認証とか社内アプリとか作ってくれって言われたら、こんな感じのものを適当に組み合わせて作ると思う。
なんせCognito user poolsなんて普通に社内システムとして使うなら、よほど社員数の多い会社じゃない限りは無料枠で収まる。

2017年6月28日水曜日

pHAT三種買った

PimoroniからpHATを三種買った。


pHATというのはPimoroniが作っているRaspberryPi用の拡張ボードで今回買ったのはRaspberry Pi Zeroのサイズにぴったりのもの。装着するとちょうどRpiZeroのボードと同じサイズで重なるような感じ。

買ったのはスピーカー拡張のSperker pHATと、LEDマトリクスのScroll pHAT HD、カラーLEDマトリクスのUnicorn pHAT。どのモジュールもPythonのライブラリが公開されていて、ちょこっと使うなら簡単そう。

Pimoroniは送料も安くて、届くのも一週間程度なので使いやすいです。
スイッチサイエンスで買ってもそこまでの値段の差がないので、ケチらないならそっちでも良いかもしれない。

2017年6月13日火曜日

がんばらない

仕事でプログラムを書くとき、ややこしかったり、大きくなりそうな箇所に差し掛かると、とにかく「ゆっくりやる、ゆっくりやる、がんばらない、がんばらない」と念じて書いてる。そうすると集中力の途切れるまでの時間が多少は伸びる。ゆっくりやろうと思ったところで、さほど手の速度が落ちるわけでもないし、トータル早いし楽になる。そんな気がする。ライフハック。

2017年6月7日水曜日

npm-run-script実行時にwindowsとlinuxで統一的に環境変数を扱う

Node.jsでプログラム開発時なんかにnpm run scriptを利用することがよくある。で、開発中なのでデバッグ用の引数とか環境変数なんかを渡して実行することがあるのだけど、これはただのコマンドなので環境変数の指定の仕方はOSに依存する書き方になる。

Windowsのcmd.exeならset hoge=fuga&& node index.jsみたいな感じになるし、Linux系のshの場合はhoge=fuga node index.jsという書き方になる。PowerShellの場合また違うはずだけどよく知らない。

で、完全に実行や開発環境が同OSで固定されていればなんの問題もないのだけど、そうじゃないときもある。例えば、クライアントとサーバーがWindowsとLinuxで、同じスクリプトを利用するというようなときがある。もちろん、OSごとにscriptsに書いても良いんだけど、面倒くさい。で、調べてみるとcross-envというパッケージを使うのが定番らしい。

https://www.npmjs.com/package/cross-env

scriptの頭にcross-envを読んで、あとはshと同じ書き方で設定すれば、OS問わず環境変数を設定してくれるようになる。つまり、"cross-env hoge=fuga node index.js"とすればあとはcmd.exe上でも問題なく環境変数に設定してくれる。便利。

2017年6月6日火曜日

Node.jsネイティブのasyncとawait

Node.jsのv7.6からasync awaitが使えるようになった。これは非同期処理の可読性を向上させるための機能で、asyncで宣言した関数はすべての戻り値がPromiseとして返されるようになる。つまり、
async function hoge(){
    return 1; //return Promise.resolve(1)と同じ
}

みたいな感じになる。これはこの関数が非同期だという宣言だからだけど、より具体的な利便性の向上としては、async関数内ではawaitが利用できるということがある。awaitは他の非同期の関数(Promiseを返すもの。async関数じゃなくても良い)を同期的な処理のように待ち受けできるということにある。
async function hoge(){
    const result = await fuga();//promiseを返す非同期の処理
    return hogefuga(result);//fugaがpromiseを解決してから処理される
}

awaitを待つとはいえ、そこはasync宣言がされた非同期処理内なので処理がブロックされるということではない。順序をどおりに処理が呼び出されるというだけである(Promiseがチェインするように書いたときと同じように)。
ちなみにawaitで宣言した場合、resolveに渡されたものはそのまま戻り値になり、rejectされたものは例外として投げられる。そのためrejectされる可能性がある場合はtry,catchで処理しなければならない。

あと意外と忘れがちなのが、awaitを使うときは、それが直接含まれる関数がasyncではなければならないということ。これはアロー関数も含まれるので、forEachとかmapとかにcallbackを渡して使ったときに忘れがち。
function hoge(list){
    list.forEach(async (e)=>{  // ← ここがちゃんとasyncになっている必要がある
        await a(e);
        await b(e);
    });
}

ちなみに上記の処理の場合、list内の要素への処理が順番に実行されるという保証はない。(各要素eにa,bの順番で呼び出されることは保証されてる)。この場合だとlistの各要素への処理順序も守りたい場合は、普通にfor文を使って処理するのが手っ取り早い。

2017年6月4日日曜日

息子と協調性と自分

参観日などで見たり、妻の話を聞く限り、息子は協調性に欠け、先生の話を聞いてない。これは問題かなと考えてみるが、振り返って見るに自分も完全にそうであった。というか、参観日で先生が教育方針がどうのとか説明し始めた瞬間、すごい退屈になって眠り始めたりするし、親御さん方が並んで混雑してたりするともう良いかと思って適当に外れて座ってたりするし、今現在でも完全にそのままである。
そうだとすると、別に良いのだろうなと思う。
外からすると問題なのかもしれないが、自分で嫌だったことはないし、私の両親もそれを「ふつう」に直そうとはしなかった。しかし協調性や共感の必要な職業には向かないので、一人でなんでも出来るように、独学で物事を習得する方法とかはうまく伝えてやらなければと思う。

2017年6月3日土曜日

electronでWindows向けにexe作る

electron-packagerとelectron-builderがあるんだけど、builderのが良いとのこと。

https://stackoverflow.com/questions/37113815/electron-builder-vs-electron-packager

ビルドのためのオプションはpackage.jsonのbuildプロパティ下に設定する。
installer要らない場合、targetをportableにすれば良い。target自体はOSによって違うので、実際には、"win":{"target":"portable"}みたいに設定する。

タスクトレイのアイコンとか、読み込むファイルを追加するのはextraFilesで指定すると良さそう。ちなみにフォルダ内にある場合はそのままフォルダもコピーされる。extraResourcesだとresourcesフォルダにコピーされるんだけど、このあたりの使い分けがまだ良くわかってない。resourcesフォルダだけは何かしらの方法でさくっと読み込めたりしたりするんじゃないかと思う。

2017年6月1日木曜日

webpackでelectronのレンダラプロセスのjsをビルドする

Vue.jsでelectronのアプリ書こうと思ったんだけど、単一ファイルコンポーネントとか使って、webpackでビルドしようとすると、当然うまくいかない。コンポーネント内のrequireはwebpackに解決されてしまうので、ipcとかrequireしようとするとエラーになってしまう。
で、webpack公式ドキュメントを眺めてたら書いてあった。

https://webpack.github.io/docs/configuration.html#target

webpack.config.jsのtargetにelectronを設定すりゃいいとのこと。

2017年5月22日月曜日

あたらしい方のChromecastを買った

うちではChromecastの活用度が高い。居間では、ほとんど一日通してYoutubeの動画が流れていて、私や妻や長男が適当にスマホやノートPCから自分の見たい動画を投げ込んでいくような運用をされている。チャンネル争い、みたいなことはもはや存在しないが「このゲーム実況1時間もあるから、先にこっち見て良い?」みたいな感じのことは行われる。順番争いである。

そんなすごい使われてるChromecastなのだけど、いつからか、動画の頭で音や動画がぷつぷつ切れるようになった。回線などの問題ではなさそうなのは、途切れ方が毎回同じで安定して途切れていることからわかる。どうも、何かしらのファームウェアの更新とか、昨今の動画の解像度が高いためなのか、古い方のChromecastでは安定して再生できなくなってしまった。妻は特に気にならないとのことだったが、MVみたいなものでも切れるので私はどうにかしたいなと思っており、それで現行世代のChromecastに買い直した。

あたらしいChromecastは前世代のスティック型のものとは違い、丸く、特にくっつけるところもないので、ぶらんとケーブルとテレビの間にぶら下がるような形になっている。なんとなく不安な感じもするが、スティック型じゃないほうが邪魔ではなく、こちらのほうが良いかもしれない。

接続から設定までは前のChromecastと特に変わらず、すんなりと終わった。そして適当な動画を再生してみると、果たして、すんなりとひっかかることなく動いた。反応速度自体も明らかに早く、次・前の動画に動くときもするりと動く。これだけでかなりストレスが減った感じがして、買ってよかったなと思った。

2017年5月17日水曜日

ウォシュレットを取り付けた

家のウォシュレットは最近ちょこちょこ水漏れするようになってきた。残置物で住宅の設備じゃないし、勝手に交換してもOKみたいなので、自分でAmazonで注文して取り付けしてみた。買ったのは東芝製のSCS-T160というやつで、¥13,000と一番安かった。
作業は割と簡単で、ウォシュレットはトイレのパイプの中間から水を取るので、モンキーレンチで二箇所のナットをゆるめて間に差し込んで締めるのと、便器にウォシュレットをスライドしてはめるための台を固定するナット二本を締めるだけだ。必要な部材はすべて同梱されているし、今のウォシュレットを外して、すべて終わるまでで30分程度しかかからなかった。
水漏れもなくなったし、これからは好きなウォシュレットをつけ放題だという自信もついたので、やったぜという感じ。



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2017年5月1日月曜日

プログラマはいい仕事

中高生のなりたい職業の一位がプログラマである、というニュースを読んだ。
私はプログラマとして飯を食って10年以上の人間である。そんな私から言わせてもらうと、まったくもってプログラマってのはいい仕事である。やることといえば、一日中キーボードを叩いているくらいで、汚れないし、怪我しないし、たまにネットを見てたって仕事さえしてれば怒られない。そのうえ、一日中プログラムを書いてて良い。
私は営業なんかをやるには人付き合いが下手だし、総務なんかをやるにはマメではない。管理職をやるには計画性や面倒見が欠如している。しかしプログラマならやれるので、なんとか飯が食えている。
プログラマがある時代に生まれてよかったと思う。
早すぎても遅すぎても、この職業はなかったように感じる。

2017年4月27日木曜日

EngadgetJPが好きだった。さようなら。

というか、Ittousaiさんの記事が好きだったのだ。
どんなことにも斜に構えた感じで皮肉を言い、多くのニュースサイトがやるような企業の広報担当と区別がつかんような記事は書かず、よく分野に精通し、個性的で、書いている人の目線が自然と伝わってきた。
Engadgetは特別だった。私の登録しているRSSには他には、いわゆる技術系のニュースサイトは他にはなく、Engadgetだけがあった。それ以外は私の中ではどれも同じようなもので、まあはてブに並んでりゃ読むかなというくらいの印象だったからだ。
おそらく一番最初の日本語のネイティブでない記者がやっていた頃を過ぎてから、それなりの期間をIttousaiさんは一人で書いていたのだと思う。だからあそこは個人サイトのようで、だからあそこは特別であった。

割と最近になってから、EngadgetにもIttousaiさん以外の記事が載るようになった。そのこと自体は、仕方のないことであろうと感じていた。Engadgetは実際のところ個人サイトではないのだ。ぐっと普通のニュースサイトっぽくなってしまったが、割と面白い記事もあるし、そんなもんだろうなと思っていた。
しかし今回のUPQの記事と、それを書いた人のツイートは、正直なところ冷水を浴びせかけられた様な気がした。実際のところ、UPQの問題にさほどの興味があるわけではない。興味があるのは、私の、私達の(と思う人が私以外にもおそらく居たはずだ)、Engadgetをして、こんな〇〇速報みたいな奴らでもやらんようなレベルのど低い内輪擁護をやらかした挙句、外野が騒いでる、とつぶやいたことだ。

おおっと。

あなたの居るその場所が、Engadgetの内側ってやつなのか?
私の好きだったEngadgetからすると、そこは決してEngadgetの内側なんてものではないはずなのだけど。ずさんなやり方でスペックの違う商品を売りつけ、消費者をケチな金で黙らせようとして、メディアを使って火消しを図るなんて、そんなことをやるやつらは、徹底的にEngadgetの外部であるはずで、Engadgetに馬鹿にされ、皮肉を言われ、しつこいIttousaiに今後何かあるたびに100%引き合いに出され続けるはずであったのだけど。

そこが内側? Ittousaiの気の利いたコメントを待っていた俺達が外側?

それならば、もうそこは特別な場所ではない。いや、とうの昔に特別な場所ではなくなっていたのだ。特別なのは最初からIttousaiさんだけだった。わかっていたのだ。あそこはittousai.orgじゃないし、普通のニュースサイトとして、それなりにやっていくためには、きっとこういうことも必要なんだろう。外側の俺の知ったこっちゃないが。

さようならEngadget。
RSSの購読は解除した。Ittousaiさんがツイッターやってるし、面白い記事とかIttousaiさんの記事はたいていツイートしてくれるから、特に未練もない。

2017年4月17日月曜日

皿を洗う

毎日晩は皿を洗っている。特に妻に言われたとか、役割分担とか云々があるわけではないが、なんとなく少し前からやるようになった。自分にはそういう、特に何もなくとも唐突に何かをやり始めるところがあり、それが、自分の好きな部分である。

皿を洗うのは苦ではない。高校生の頃に肉屋で一年ほどアルバイトをしていて、掃除と皿洗いをほとんど毎日やっていた。肉屋の皿洗いはそれなりに重労働で、数百枚とかある金属製のトレイ、ミンサーの部品、スライサーの部品、巨大なまな板四枚を毎日洗わなくてはならない。血と油の匂いが体に染み付き、使い込まれた金属製のトレイはあちこちにささくれがありちょっと引っ掛けただけで出血した。それでも、さほど辛いとは思わなかった。単純労働を延々していると、頭がぼんやりとしてきて、延々と一日の出来事を反芻したり、空想に浸ったりしているうちに仕事は終わっていた。
毎日皿を洗ったりするのはそれ以来のことだけど、同じような感覚が蘇った。作業を始めると自分はすぐに思惟に落ち込んでいって、勝手に流れていく川のほとりに立っているようだ。しかもその傾向は学生時代より強いようにも感じる。その日の誰かの言葉が、シーンが、自分でもなぜかはわからぬままに再生されていく。あるいは、たとえばこのブログのようなものを書くことを考えていて、止めどもなく文章が頭の中でつぶやかれていく。

案外これは何かしらのセラピーのような効果でもあるのかもしれないと思ったりもする。昔は良く寝る前に同じような感覚に陥っていたが、社会人になって仕事が忙しくなると、布団に入ると同時に眠り込んでしまうので、自分を振り返る暇すらなかった。しかし皿を洗っていると、自動的に一日は振り返られていく。

それから、これはまあ単純に調子のいいときもあるので定かではないが、作業の進捗がマシになっているという気もする。ちょうど自分が作業を行える時間というのは、皿を洗ったあとになるのだけど、単純作業をして何かに打ち込める状態になってからであるためか、ついだらけてしまうようなことが減って、すぐに作業を始められるようになった。
いつまで続くかわからないが、せっかく始めたのだから、長いことやれるとよいなと思う。

2017年4月16日日曜日

細々とやっていける



前にも書いたかもだけど、ある程度大人になったからかもしれないけど、そんなにたくさんの人に見てもらいたいという強い欲求は消えた。うまくやろうとか、センスを見せつけたいとか、人気ものになりたいとか、自分の作ったものの品質や反応への欲求というのは、もとからそこまで強い方ではなかったと思うが、今や殆ど感じない。あってもよいが、なくてもほとんど何にも影響しない。
私は割と具体的に、自分の友達や家族に動画を見てもらいたいなと考えていて、それから顔は見えないけれど、なんとなく私の作るものを好きでいてくれている少数の人に向けて動画なんかを撮っている。何十回か動画が再生されて、いくつか良いねが付くと、それで満足だ。その点で言えば、毎回それなりに目的を達成できている。

若い頃は、自分の作っているものとか、やっていることとか、受けている評価なんてものを、どのように考えれば良いのか、どんな風に感じれば良いのかということが少しもわからなかった。おそらくそれは、たとえば今の自分が過去に戻って言ってやったとしても、やはり分からないことなのではないかと思う。あるいはそれは、いつだってそのように言っている人が居て、陳腐な理屈だった。しかし、結局その普通で、面白みのないことが平凡な自分にとっては身の丈にあったことだったのかなと思う。

自分の手元にあるものを、まともに好きであれば良いというだけだ。自分のポケットに入っているホコリくらいの個性を、人より決して多くない能力を、出会って好きになった人々を、不思議と自分を気にかけてくれる人を、ものすごく大事なもののように思って生きていくことだ。そうすれば、自分がちょっと思いついただけのことも、宝物のような気がするし、中年の自分が喋っているだけの動画でも、なかなか面白く出来たじゃねえかとか思えるようになる。



2017年4月13日木曜日

物語がそこにある/映像研には手をだすな!

不動産の広告なんかを見るに、みんな新しい小奇麗な家が好きであるようだ。私はそうではない。私は、家にかつて誰か居たような感じとか、何かの意図をもって改築されたような、古い家が好きだ。今の家も、築不詳(1970年以前の記録消失のため)と書かれていた家だ。おそらく不動産屋からすると、この物件は安いボロ屋で、そのあとの小奇麗でやや家賃の高いところの引き立て役として見せたものだと推測している。
ただ、私は、変に奥まっていてたどり着けない(実際に出前や宅配便が迷って電話してくる)立地も、あきらかに最初は家の外にあった風呂便所の上に、無理矢理屋根を付けて作った二階や(そのせいですこし傾いてる)、壁に残った何か貼っていたのであろうセロハンテープのあとだとか、そこにかつて居た誰かを強く感じさせる佇まいを、ひと目見て気に入ってしまった。
▲階段。超急(子供は這って登る)
▲風呂。なぜかプレートつき。

やったあ、こういう家に住みたかったのだ。
私は迷うことなくこの家を契約して、それ以来数年ここに住んでいる。ちなみに住んでみるとボロさに嫌になるとかそういうこともなく、ずっと気に入っている。ここが好きだ。 

映像研には手を出すな! をAmazonでパラっと1ページ目だけ見て買おうと思ったのは、つまりそういうことだ。変わったダンジョンのような学校とか、誰かが間違いなく住んでいたであろう家の姿なんかには、物語の存在感がある。私が家を選んだのと同じような感覚で、学校を選んだという浅草氏に強い共感を覚えた。こんな人物の出て来る漫画が面白くないわけがないと思った。

はたして、映像研には手をだすな! は非常に良い漫画だった。世界は物語に満ちている。そこにも、ここにも。



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2017年4月12日水曜日

サーボテスターを買った



サーボテスターを買った。サーボモーターはどんどん増えるし、外したり、壊れたり、壊れてるかなと思って外したけど大丈夫っぽかったりするし、そういうものを適当にあとで確認して片付けようと思っていると、あっというまにどれがどれだかわからなくなる。
というわけでサーボテスターである。

これは単純にサーボのテストをするためのもので、ニュートラルにしたり、任意の位置にしたり、自動で往復させたりできる。これがあれば、いつでもサーボが動くかどうかはプログラムの調子とは切り離して試せるし、ついでに取り付けのときなんかにニュートラルに戻しておきたいみたいなこと(割とある)があっても、すぐに戻すことが出来る。

安いしちっこいし、かなりやわい作りなのだけどなかなか便利なもんである。


2017年4月7日金曜日

ダイバージェンスメーターを進化させたい



私が家ではじめてキットでなく作ったのがダイバージェンスメーターのレプリカで、それが動画をアップロードし始めるきっかけでもあった。思いつきでしかなかったものが、それから5年以上が過ぎて、未だに動画をあげているというのは感慨深い。

まだこのダイバージェンスメーターは残っているし稼働もするが、とくに使いみちもなく放置されている。せっかく作ったものなので、何か動かしておきたい気持ちがある。それで、制御をRaspberryPiで行って、好きな数値をいつでも入れ替えて表示できたら良いなと思った。たとえば、自分のYoutubeのチャンネル登録者数とか、ラーメンタイマーとか、Rpiで動かせばなんだって出来る。
もはやソースコードも、回路図もないので配線をするのは割と面倒くさい。



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2017年4月3日月曜日

ギリギリロボット

ロボットを作りたいがそんな技術はない。そんな風に思っていた。しかしロボットとはなんだろうか。定義論の話ではなく、自分たちはいったい何をロボットと認識するんだろうか。そこをつきつめて、おもいっきり単純にして、なんか一瞬だけロボットに見えるかも、みたいなものなら技術とか無しで作れるのではないかと思った。


これが本当にロボットに見えるかどうかは置いておいて、なんか案外おもしろい感じになった。棒に刺したのは単に見やすくするためにしただけでなのだけど、それも含めてなんか可動式生首みたいな感じになった。

もちろんこれだけだと、子供が握った瞬間壊れるし、電池やArduinoをどっかに内蔵しないと駄目なので、もうちょっと工作の必要はあるけど、なかなか悪くない感じ。好き。



創作プロジェクト管理システムみたいなもの欲しい

作りたいもののアイデアは色々あるのだけど、なかなか会社員と子育てやってることもあり、そうそう進まない。何日もなんの進捗もないなんてこともザラにある。ひとまず紙に書いて適当に放置しているけど、そのうち何か分からなくなるし、なんとなくやることを記憶していることが、負担に感じ始めたりする。
TODOリストみたいなやつは今まで何回か使ったことがあるけど、あまり役に立たない。実際のところ紙に書くのと心持ちで変わらないし、製作などは長いし覚えておきたいこともいくつもあるし、それをチェックすること自体はさほど必要性の高いことではないからだ。おそらくそういうシステムが対象としているものより、もうすこしばかり粒度が大きいし、付随する情報が多い。
かといって、ちゃんとしたプロジェクト管理システムは重い。基本的に一人でやっているだけだし、ガントチャートやグラフ云々は必要ないし、担当者のアサインやリマインダも要らない。そもそもある程度短い期間で終わるので、そんなに壮大なもんでなくてよい。使わなきゃ良いと言われればそうだけど、もうちょっとスリムにしたい欲求がある。

各制作物ごとに進捗や日報的なものを記しておけて、関連するリポジトリとかファイルの添付が出来ると良いなと思う。ダッシュボードっぽい場所では最新の完成品や、更新中の作品とかがわかればいい。というかそれら含めてついでに全部公開できるようにしておいて、自分の作品のポートフォリオとしてまとめて人に見せられると良いかもしれない。

とはいえ、そんな要望に完全に答えるWebシステムなど(多分)無いし、こういうので、プログラマにはありがちだけど、「よし、おれのイメージするプロジェクト管理システムを作るぞ!」とかなると、自分の制作物がいつまで経っても出来ないので、とりあえずはAsanaを使っている。これだと無料でもプロジェクトをいくつでも作れるし、かなりイメージするものに近い。便利。

2017年4月2日日曜日

電子書籍を買うことに麻痺する

目の前のPCからいろいろなことが出来る時代にあり、休日の深夜に読みたかったけど手を出していなかった電子書籍を延々と買って読みふけってしまったりする。
今週何もできてねえ、みたいな焦燥とか罪悪感が、そういう無駄遣いを促進している側面があり、とはいえ、買ったって何も変わらんぞという気持ちがバランスをどうにかとる。ただ、時間が深まるほどに傾く。まんが道を全巻買って読んだりする。スマホゲーの課金みたいに、実体のない快楽が何かを麻痺させている。
スマホゲーに課金すると、電子書籍が手に入るとか、同じことだが、逆に、電子書籍買ったりするとスマホゲーの課金ポイントもらえるみたいな、そういう罪悪感とか現実感を相互に麻痺させる仕組みがあると、よりデジタルドラッグの実現に向けて世界が滑っていくのではないか。同じ世界の中で完結するのではなく、位相を変えた利益が存在すると、症状は一部の中毒者だけのものではなくなる。消費はやがて病状と認識される。あるいは現在でももはやそうである。



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2017年4月1日土曜日

ノラネコぐんだん おすしやさんがすごく良かった

ノラネコぐんだんはめちゃめちゃなことをする。めちゃめちゃなのに、誰も疑問を持たず全員一致で夜中に台車押してったりするし、めちゃめちゃなので問題が発生し、ごく常識的に(こんなことしていいと思ってるんですか、とか)怒られ、正座させられたりする。
ノリノリでやったバカなことをまともに怒られているシチュエーションというのが(当事者でなければ)、私はどうにも好きで、バカな人々をなんとなく愛らしく感じてしまって、ウフフと笑いがお腹からこみ上げてくる。
また、どのページも本当に絵が細かいところまで良くて素敵だった。
長男も三回も四回も読んでくれとせがんできて、そのうち自分で音読し始めて一人で笑っていた。



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2017年3月30日木曜日

100万円は遠い

今の仕事が好きで、楽しくやっているし、とはいえもうちょい給料はないと子供何人も大学に入れたりするには足りないヨネーってな話してた。で、Youtuberとして年間100万くらい追加で稼げば良いんじゃない? とか言って、ようし再生数の10%くらい稼げるとして年間に稼働日に1動画くらいで200動画上げるとしたら、って計算したら、1動画あたり5万再生だったので、そのあとは無駄話はやめて真面目に仕事した。



70再生くらいですが、うちの家族には大変評判のいい動画です。

2017年3月29日水曜日

誰かが傍にいれば楽しい

作り込まれた動画だけではなくて、Youtuber的な人が作った日記のようなものが伸びるのは、誰かぼんやり傍に居て欲しいみたいな気持ちが多くの人にあるからではないかと思う。すくなくとも自分は、一人暮らしをしていて家族が出来る以前には割とそういう気持ちが強かったような気がする。学生時代には、友達がゲームをしているのをぼんやり見ていたり、特に喋るでもなく車でドライブしていたりしてその気持ちは満たされていた。でもそのうち、みんな都会に出ていくか、田舎で結婚してしまって、ただ単純に時間を一緒に過ごすみたいなことをする機会を持てなくなった。
そういうのが、生放送とか、VLOG的なものを見て、一方的な親近感を覚えることで、多少満たされるというようなことがあった。寂しさを紛らわせるため、とかいうとベタっとした陰鬱な感じがするけど、それよりはもっと軽くて、知らない場所でも知り合いが居るとなんとなく安心するみたいな、それくらいのことだ。

2017年3月28日火曜日

くしゃっと笑う

長男はくしゃっと笑う。目が合うと、鼻筋にシワを寄せて、くしゃっと歯を剥いて笑う。次男もゼロ歳児にしてこれをやる。歯はないけど。微笑とか、はにかみではなく、笑うとは本来攻撃的なものであり獣が牙を剥く行為である、とかいうやつだ。

私は元来仏頂面で、あまり協調性とかコミュニケーションスキルとか持たずに、割とそういうものに苦労して生きてきたので、子供たちはともかく最低限、にこやかで出来る限りコミュニケーションに苦労しなければ良いなあと思って、目が合うと無理矢理にでも笑って見せるようにしたら、息子たちはみんな自分と同じような笑みを見せるようになった。

言葉より先に、表情によるコミュニケーションみたいなもんがあるのだなと思う。まだ全然しゃべれない次男がまじまじ私の顔を見てから、くしゃっと笑って見せると、「よう」と言われたような感じがして、また自分も笑う。ちょっとは何かが通じている気がする。

2017年3月26日日曜日

ポンプを使って水を押し出す



紙コップの自販機のように液体を流すのは、ごく簡単な仕組みでできる。ペットボトルのキャップに穴を2つ開けて、2本チューブを通して、片方から空気を吹き込めば、もう一方のチューブから押し出された液体が流れ出る。
必要なのは空気を吹き出す圧力ポンプだ。動画にあるようにごく小さなもので良い。これは割と安く買える。ただ、この方法が使えない、たとえば密閉できない水槽や池から水を汲み出したりするには、液体用のバキュームポンプが必要になる。


The Qというのは最近できたすごく面白い、工作のチャンネルで、上の動画もそこのものだ。このジュースの自販機を自作する動画を見て、子供が自分も作りたいと言い出した。仕組みは上述のとおり非常に単純で、楽しそうなので一緒に作ってみることにした。

材料は液体用のチューブと、圧力ポンプだけだ。チューブは前の記事にも書いたがモノタロウで食品用のものを安く手に入れた。ポンプは千石電商で¥400で売っているSeeed Studioのものを買った。ちなみに千石の通販ページではバキュームポンプ(真空ポンプ)として売られているが、Seeed Studio公式ページでは圧力ポンプと赤字で書かれている。わざわざ注記する調子で書かれているところからすると、当初の商品紹介は真空ポンプであとから修正されたのだと思うが、千石のページは直っていないのだろう。

作業は冒頭の動画のごとく特筆すべき点はない。ごく簡単で、なのに案外ちゃんと動いて楽しい。子供なんかと作るにはなかなか良い。


2017年3月24日金曜日

チューブが手に入る未来

子供がYoutubeで見た、ボタンを押すとジュースが出てくるマシンを作ってくれと言うので、エアポンプを電子部品屋で注文して、チューブはモノタロウで買った。
近所のホームセンターでもチューブくらい切り売りしてるわけだけど、モノタロウなら多彩な種類の、ものすごく細かいラインナップ(各商品の内径と外形の厚みの全ラインナップとか)が1mから買えたりするわけで未来感がある。
別にどんなもんでも良いだろくらいの気持ちだったが、さほど値段も変わらずジュースの自動販売機内部のホースに使える食品衛生法適合のものなんかもあるので、それを注文した。便利な世の中になった。便利=世の中である。

2017年3月23日木曜日

プログラマ10年

職業でプログラムを書くようになってから10年以上過ぎて、SIerでやたらExcelだのWordだの書かされた短い期間を除けば、運の良いことに、というか職業選択の妙で大半の期間を実際にコードを書いてきた。
他人とくらべて、技術面で上手くなっているか、というと色々怪しいけど、作業が生むストレスが年々減るのは感じている。簡単に作業を始められるし、続けられる。意識しなくても書いたコードを忘れないし、どれくらいの時間がかかるかとか、何が検討できていないとだめなのかとか、そういうことを感覚的にある程度の精度で計れるようになった。
たぶんすごいプログラマってのは、最初からこれくらい出来るもんなんだろうけど、自分でも10年ほどコツコツやってきたことで、こんな風に一応ちょっとプログラム書けるかも、と思えるくらいになれたというのは素直に嬉しい。飯を食うためにやってきたことではあるけど、愛着を感じる。

2017年3月16日木曜日

デパートは遠く

二○代になり実家を出るまでの間、田舎に住んでいた。学区内には本屋どころかコンビニすらなく、それがある隣の学区までは自転車で20分以上かかった。最寄りの電車の駅はバスの始点のひとつ次から終点まで40分以上かかり、運賃は¥500近かった。だから最寄りの駅のそばにある古びたデパートに行くのは、ものすごいお出かけだったし、外食なんてしようものなら有頂天だった。
今は地方とはいえ都市部に住んでいて、歩いていける範囲に本屋もイオンも駅も複数ある。子供たちは幼いころから日常的にイオンに行き外食をしている。それが悪いとは思っているわけではない。ただ、あの頃の、デパートに行くだけでウキウキしている気持ちが、自分の子どもたちには特に無いと思うと、ちょっとした断絶を感じる。とはいえ、便利なのはやはりいいことだ。

2017年3月6日月曜日

ソフビのウィーゴ買った



がっちり頑丈で、ちゃんと手足動いて、自立して、そんな感じのソフビのウィーゴ。ソフビだとサイズ大きい割に安くて嬉しい。もっと初音ミクとかもソフビのモデルとか作ってくれりゃいいのにと思った。

動画の中でもうっすら触れてるのだけど、口の部分が細く空いていて、底が外れるので貯金箱として使えそう。小銭でずっしりするとまた良いかもしれない。



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2017年3月2日木曜日

普通にしているオッサンの動画



自分の描いた絵が好きだ、というのは割と確固としたものとしてあるのだけど、動画とか自分が喋っているものでも、ついにクソほどどうでも良いことを言っていても、なかなか良いじゃん、とか思うようになった。俺の自画自賛はついに次のステージに進んだのである。

長らく、それこそ人生の大半で、自分の声が嫌いだった。もっと渋い声だったらいいのに、とか、本当にオタク丸出しのモソモソした声してんなこいつ、とか思っていた。その感想自体は特に変わらないのだけど、たぶん単純に年を取ったためか、それはそれとして自分の声だし嫌いではないかもしれないなと思った。

それと同時に、カメラ回しながら、自分のやっていることについて適当に喋っているのがなんだか楽しいような気がした。普段から、電子工作についてや自分の創作についてなどはさほど話す相手がおらず、とはいえ、90年台の前半にド田舎でオタクだった私は、趣味について人と話すようなことを経験したこともないので、それを苦にしたつもりもないのだけど、カメラを回して説明していると、なんだか晴れやかな気持ちになった。


あとは、私のブログやチャンネルは家族や旧知の人も見ているようなので、その人たちになんとなく毎日やっとります、みたいなことを伝えられても良いかなと思った。あるいは今は幼い子供たちが、普通にしている若い頃の親父の姿を見られたら、なんだか良かったりするかも(嫌だったりするかも)とかも思ったりする。
このへん含めて、やっぱりそんなこと思うのは、年を取ったのだろうな。



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2017年2月22日水曜日

ファミコンのコントローラーをPCで利用してみる

前回書いたけど、ファミコンを分解した。
これはファミコンのガワを使ったおもちゃを作るつもりだからなのだけど、コントローラーを制御することがごく簡単そうだったので、先にやってみた。ファミコンのコントローラーは基盤にソケットで刺さっていて用意に抜くことが出来る。ブーツ(線の出て来るところのカバーみたいなやつ)もスライドするだけで簡単に取り出せて、2つに別れる。本当にバラしやすくて組み立てしやすく可愛い機械だと思う。

うちには子供のころファミコンは無くて(代わりにパソコンがいっぱいあった)、憧れていたバイアスもあるのかもしれないけど、赤と白、赤と金という色の組み合わせも洗練されているし、デザイン的にはスーパーファミコンよりファミコンのほうが断然好きだと小さいときから思っている。

さて、コントローラーの制御の話。

ファミコンのコントローラーのボタンはHEF4021BPというシフトレジスタに接続されていて、シフトレジスタの一部のピンがケーブルから出ている。出ているケーブルのピンアサインは以下のサイトに詳細に書かれてあり非常に助かった。

新貴之の趣味のサイト 最終形態

これさえわかれば、あとはマイコンなどでシフトレジスタからボタンの状態を読んで、PC側に伝えてやればよいので、簡単である。



シフトレジスタというのは、いくつかの種類といくつかの用途があるようだが、ここでは複数のボタンの並列(パラレル)の入力を、一本の線からの直列(シリアル)なデータとして受け取るための変換ICとして使われている。ちなみにこの逆に直列のデータを並列として出力するというものもある。それらはマイコンのGPIO(入出力)を増やすために使われたりする。つまりシリアルをパラレルにする場合、一本の出力線で複数のLEDを制御したりできるし、パラレルをシリアルにする場合、複数のボタン入力を一本の線から受け取ったりできる。

どちらの場合も制御は簡単で、ICの機能ごとに微妙な差異はあるっぽいが、信号線からデータを読むか書くかして、次のデータに映るためにクロックピンをL→Hとすれば良い。

このチップの場合は最初にP/Sと表記してあるピンをH→Lとしなくてはならない。これで入力値がシフトレジスタ内に取り込まれる。注意すべきなのは、最初のビットはその時点で既に出力されるので、クロックを送る前に読まなくてはならない。そしたらあとは上記のとおりのこり7bit分を順次読み込めば良い。

どのボタンがどのビットに対応しているかわかれば、そこから先は好きに使えば良い。私はキーボードやマウス制御が利用できるpro micro互換機を使って、微妙にボタンが足りないDOOM用コントローラーを作った。それが冒頭の映像である。基本的には十字キーをWASDに割り振っているが、Bボタンを押している間だけ十字キーがマウスの移動になるようにしてある。

武器の切り替え等のキーが足りておらず、単体でゲームを楽しむにはやや非力だが、ちょっとだけ楽しい。




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2017年2月20日月曜日

雑に雑に雑に作る

今日読んだ記事。

とにかく雑に作れ – 東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト – Medium

本当に素晴らしい記事だと思う。
良く手が覚えているとか、手が勝手に動くということを言うけど、物を作るというのは本当にそういう部分がある。もちろん人それぞれ向かい方はあるかと思うけど、私の場合は完全にそれだ。絵も、小説も、ブログも、プログラムも、とにかく作ってみようというところから始まる。手を動かすためには、できるだけ、何々でなければならない、というところがない方が良い。上手くなければ、ちゃんとしていなければ、格好良くなくては、そういうあらゆることが作業を邪魔する。だから雑で良い。どうしてもちゃんとしている必要がある場合は、雑に作ったあとで、全部やり直せば良いのだ。

特に、まだ物を作るということに馴染みがない人には、ものすごく重要なことだと思う。創作に取り組み始めようとする多くの人が、全然取り組まないうちにやめてしまうのを見てきた。下手すると、何一つやらないうちに、始めようとした創作への取り組みを辞めてしまう人すら珍しくない。それは何故かと考えてみると、もちろん上手く出来ないとか、そういうこともあるのだろうけど、そもそも作業そのものが手につかないのだと思う。最初は下手なのは当然なのだから、とにかく作るべきだよ、とそういうときに言ってみても、通じた試しがない。むしろ、積極的に雑に作れ、と言うべきだったのだと上記の記事を読んで思った。作業が手に馴染んで来たら、やっとそこからどうやって物を作るか考えることができる。そうでないうちは、あまりに考えることも勉強することも多くて、上手くやることなど無理に近い。

自分も物を作るときに、ついついクオリティ側に傾いていって、面倒くさくなりがちで、しばしば雑でも良い、下手でも良いと自分に言い聞かせるところがある。しかしまだ甘かったな、と自ら思った。積極的に雑で、下手に作るべきですらあったのだ。なにせ私はいつでも沢山私の作品がほしいし、私の作品が雑だったって誰も気にしない。私すら気にしないのだから。

2017年2月10日金曜日

ファミコンは分解しやすかった

ファミコンで何かしようと思ってジャンクをヤフオクで落札した。


予想通り動作はしなかったが、思ったより美品だ。
時間をかけて漂白などする準備もしていたが、必要ないだろう。これにラズベリーパイを仕込んで、コントローラーなどもGPIOなどにつないでしまおうと思っている。とりあえず作業の計画を立てるためにバラしてみると、これが非常に分解がしやすくてよかった。
裏面のネジも基盤を固定してあるものもすべて同じネジで安心できるし、最近のゲーム機のように爪などでカバーがひっかけてあることもない。ネジを外せばぱっかりと開く。中身は余裕を持たせて作ってあり改造の余地は十分にあり、電源もケーブルが直接出ているので、簡単に横取りできそうだ。他に古いものを開けた経験というのはあまりないのだけど、昔の機械はシンプルで良かった、ということなのかもしれない。


コントローラーも大変シンプルで、各ボタンがシフトレジスタにつながっていて、必要な線だけがコネクタにつながっている。すべてはきっちり色分けされていて、その情報も少し調べるとネット上で見つけることが出来た。

とりあえず単体でテストしてみて、簡単に入力が拾えそうなら、もっとジャンクを買ってコントローラーを手に入れておきたいという欲求も出てきた。頑丈だし、みんなが知ってるし、良いデザインだし、適度なボタン数だし、電子工作のコントローラーにはもってこいではないだろうか。


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これではない。

2017年2月9日木曜日

Rasbian Jessie with PIXEL January 2017入れたらSSHで接続できなかった

ちょっと使うことがあったので、RaspberryPi 2 Model Bを引っ張り出して、新しいRaspbian Jessieのイメージを焼いたら、SSHで接続できなかった。これは単純に初期状態でSSHが無効化されるようになったためなので、焼いたあとのSDカードのドライブ直下にsshっていうファイルを作っておくと、有効化される。でもやっぱ接続できない。
さっきまではconnection refusedだったのがconnection resetに変わった。
/var/log/auth.log見るとssh_host_*のformatがおかしいっていうようなログが残っていて、/etc/ssh見るとssh_host_*が全部0byteで空になってる。そういうもんなのか、何か手順を間違えたのかわからないけど、とにかく再設定する。

$ sudo dpkg-reconfigure openssh-server

で、ちゃんと鍵が生成され直して、接続できるようになった。

2017年1月26日木曜日

ファミコン版ツイッターみたいなやつ

デイリーポータルでファミコンのカセットにシールを貼って、ツイッターとかフェイスブックとかのカセットを作るっていう記事があった。実際に使えるようなソフトが有るという話ではないのだけど、それなら自分で作るのはどうかと思った。
ファミコン本体にRaspberryPiを内蔵して、HDMI端子だけ背面から出してテレビとつなげる。Twitterクライアント自体はごく単純にWebアプリとして作ってキオスクモードで黒背景とドットフォントでデザインすればそれっぽくなるんじゃないだろうか。カセットは端子とマイコンをつないで、ファミコン側から給電されるようにして、UARTなんかでIDか何か応答するようにしておけば、カセットが変わったらソフトを変えるなんてことも、できなくはない。
なんてことを日々考えるが、結局作らない。
ファミコンのジャンクを落札するところまでは行っても、やっぱり作らない。
材料ばかり増えて、毎日が過ぎていく。見逃し三振の日々である。

2017年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます

2016年、私はへろへろだった。

長男が幼稚園に通い始めた。協調性がなく、恥ずかしがり屋で、人の言うことを聞かないという自分の性格をがっちり受け継いでいるので、大変不安で、実際に何度か問題もあった。水筒を忘れて届けに行ったら、ちょうど先生が何事か全員を叱っていて、神妙な顔で聞く子どもたちの中に、うちの子だけ超退屈そうな顔で一人だけ机の上に座ってのけぞっていたりした。
もうちょっとちゃんとせいよ、と思わないでもないが、そこに私は自分を見てしまうし、人からどうこう言われて性格が治るなら、俺だってもうちょっとマシな生き方しとるわ、と思う。自分が運良く技術として習得した、真面目にやってるフリとか、人の話を聞いてるフリみたいなことを、息子にもどうにか教えないとなと思う。

オッサンになってから図太く無神経になってきているので、大概のことは辛いとか思わなくなったが、子供のことは結構つらい。幼稚園で叩かれてると聞いたりすると、キリとかでぷすぷす刺されてるみたいに痛い。ずるずる何日も引きずって悲しかったり、腹が立ったりする。自分はなにかあると、偉い人相手でもほとんど空気を読まず、その場で文句を言うような人間なので、どうにもできない状態でやられると、だいぶ打たれ弱いのだということが分かったりもした。

それから次男が生まれた。一人目のときはそこまで大変だと思わなかったが、子どもが二人になると一気にハードモード感が出てくる。妻が入院している間の、数日間の息子との二人暮らしは、なにか非常に親密な感じがして得難い経験だったが、妻が退院してくるともうお祭り騒ぎである。乳児はいつでも起きるし泣くし吐くし、そのうえまだまだ手が離せない幼児が日に日にパワフルになって暴れまわっている。次男の風呂からあがったあとの服を着せるのは私の仕事だが、何が不満なのか、次男は100%かなり激しく泣いて服を着るのを嫌がる。ひんやりするのが嫌なのかと思って服を温めてみたり、おもちゃで気をそらしたりするが、根本的な解決には至らない。もう少し大きくなれば、長男のときでもそうだったが、私にもなついて多少の時間ならおとなしくしているようになるだろうが、まだまだしばらくはかかりそうである。

掛け値なしに子どもたちは可愛い。成長が楽しみだし、子どもが優しさや気遣いを見せると誇らしい気持ちになる。とはいえ、へろへろはへろへろだ。なんとか疲れすぎないようにやっているので、どうにかなってはいるが、制作動画を上げたり、作品を作ったりは全然手付かずになっている程度にはいつでも疲れている。

2017年は、なんとかこういうのにも慣れて、またちょっとずつ何か作れたらなと思っている。