借家だが築年数もよく分からない。契約書には1960何年だかに所有権が移転する以前の記録がないため不詳なんて書いてある。柱や壁は修復されないまま沢山穴が開いているし、前に住んでいたものが無理矢理直したとおぼしき無茶な補修が施されていたり、キッチンは元は土間であるような作りであったり、庭だった場所に家を増築しているようにも見える。
とってつけたような天窓がトタンでふさいである。
風呂場だけなぜか旅館みたいにプレートが出してある。
階段の上の部屋には柵があって時代劇みたいだ。
そういったような理由で私はこの家が、一目で好きになってしまった。
昔からこういう古い変な家に住んでみたいと思っていた。
とりあえず段ボールを開けて荷物を片付けたり、外れてふらふらしているドアのストッパーを釘で打ち付けたり、壊れかけているコンセントを電気屋さんに直してもらったりして、やっと最近くつろげるようになってきた感じ。
電子工作を再開するのもあともうちょっと。
あと扉があちこちすごく重たくて開きが悪かったのだけど、シリコンスプレーを吹いてやるとつるつると開くようになってちょっと驚いた。意外となんだってどうにかなるものなのだと思った。
KURE(呉工業)
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