もちろん何かやるのであれば、より良くなっていきたいというのが私の願いであり、楽しみであるので、ちょびちょびではあるが録音環境や動画作りを工夫し始めている。
コンセプトはゆるく、とにかくめちゃめちゃ楽に、である。
最初にどうにかしなければと思ったのがゲームの録音環境で、それまでAmazonで買ったどこのものか知れないコンデンサマイクをbehringerのミキサーに挿して使っていたが、これはゲインを上げるとホワイトノイズがひどかった。大河のほとり、みたいな音がしていた。テレビの砂嵐放送中であった。
ノイズを乗せないためにごく小さな音で、それなりに声を張って、動画撮影後にAudacityでノイズ除去をして音量を上げていた。これがせいぜい十分程度のこととはいえ面倒くさい。動画を撮って、動画から音声だけ出力して、ノイズ除去して、音量を適正にして、動画に戻す、である。つらい。
ただオーディオに関して何の知識もないので、どこがまずいのかもよくわからず、まずはミキサーをYAMAHAのAG03にしてみた。これは格好いいしbehringerのミキサーよりわかりやすくてよかったし、ついでにつないでるモニター用のヘッドホンの音質がバキッと向上して低音が良い感じになったなどの利点は有ったが、ホワイトノイズはさほど軽減しなかった。
じゃあやっぱりマイクか、ということで割と廉価ながら評判の良いマランツプロのMPM-1000というマイクを買った。そしたら、バキッとホワイトノイズが止まった。もちろんかなりゲインを上げれば、なんとなく環境音のようなものは聞こえるが、それまでの「ドザーッ」という音から「ゴワー」みたいな納得いく感じの音になった。わかりにくいと思うけど、とにかくノイズ除去使わなくても問題ない程度の音になった。ゴワー。
そんなわけで、もはや動画撮って、頭と最後切るだけで出せるようになった。
それから動画のサムネイルも、それまでいちいち毎回手書きでタイトルを書いていたのだけど、外国のゲーム実況のサムネイルで、自キャラっぽいものを毎回ゲームごとにアレンジしてはめ込んで、パート数のみ書いてるやつを見つけて、マネすることにした。
それでこんな感じになった。画面の真ん中も見えるし、なんせ楽だしお気に入りである。
最初の方で作った奴が統一感がないので、ゆくゆくこっちによせて直したい。
実況そのものの喋り方が、もっとも大事なのだろうなと思いつつ難しい部分である。
子供が見ているので、自分も自分の実況をなんとなく見ることがあるが、モシャモシャ喋っていたり、早口すぎたり、説明が多すぎたり、おおよそ今までの人生で指摘されてきたあれこれを確認出来て、なるほどなぁという感じである。
それから、子供に喋るのだから、できれば優しく、かつできるだけ敬語などになりすぎず親身な感じで喋りたいと思っているのだけど、これが最も難しい。本当に子供が横に立っていれば別に意識せずにそのようになっているはずだが、一人きりでそれをやるのは全く慣れず、動画内で敬語なのかタメ口なのか分からない微妙な語尾になっている部分があるが、そんなところで右往左往しているときである。だって息子以外も見てる人居ないわけではないし、失礼すぎないか俺、とか葛藤が色々ある。
最近はやや開き直って丁寧語で喋っているが、子供に違和感があると思われてもヤなので、なんとか技術としての失礼にならない感じのタメ口みたいなものを習得していきたいなと思う。
それから、実際にやってみると思うが、もっと動画を見ている人に対して話しかけるような感じの方が良いのかなと思ったりもする。ゲームだけやっている自分が独り言を言い続けていると、なんとなく取り付く島がない感じがあり、そう思って見てみると実況が上手な人は、まるで見ているこちらがその部屋にいるみたいに親しげに話していたりして、こういうのも技術であるなあと感心することしきりである。
この辺は、なんとなく仕事のプレゼンとかにだって役に立ちそうなことではあるので、ちょっとずつ上手くなっていきたいなと思う。まあプレゼンとかしないけど。
目標としては、とりあえず50本くらい動画を上げてみようかと思う。上述のとおり、動画を撮るのは本当に楽なので、やろうと思えばどれだけだってやれそうだし、子供が飽きない限りは辞め時というものがないのだけど、ひとまず最初の目標としては50本上げる。それで喋るのがちょっとは上手になったかとか、何か別の楽しさがあったかとか、そういうことを考えていけばよいかと思う。
最後に。
ごく少数でも、いつも見てくれている人が居るみたいで、本当に励みになるなぁと思っている。これは普通の工作動画でもそうだけど、誰かはわからないし、声が聞こえてくるわけでもないのだけど、そこに誰かが確かに居る、ということがいつも自分の糧になっている。私は中学生の頃から、日記を書いたり、詩を書いたり、小説を書いたり、絵を描いたり、プログラムを書いたり、動画を作ったり、そのときどきで好きなことを20年近くWeb上に撒き散らしてきて、良いとき悪いとき色々あったけど、ずっと続けてきたのは、やらずにはいられないとかいう格好いいことじゃなく、誰かに褒めてもらえるからというほど積極的なことでもなく、静かに静かに、ただネットの向こうには自分の作品をなんとなく気に入って見てくれる誰かがきっと居るという希望からだと思う。
こんなに嬉しいことはない。
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