ばかおもちゃ本店:Youtube twitter:@sashimizakana Amazon.co.jpアソシエイト

2015年12月27日日曜日

Amazon API GatewayがLambdaのレスポンスからのリダイレクトとかに対応してた

表題どおり。

これまでAmazon API Gatewayは301とかを返してもLocationヘッダの値をLambdaからのレスポンスの値で変更したりというようなことができなかった。このせいで、たとえば何か画像をプログラムで生成して、そのURLにリダイレクトするみたいなサービスが作れなかった。リクエストURLを元にサムネイル作ったり、存在してればファイルだけ返したりとか、色々便利そうなのに出来ない。

で、これは公式のフォーラムでも要望が多かったようで(AWS Developer Forums: Setting HTTP response headers for an ...)、最近(2015年12月現在)やっとできるようになった。

やり方はこのフォーラムでも書いてあるように、ヘッダのマッピングにintegration.response.body.(field名)みたいなやり方でLambdaからのレスポンスにアクセスできるようになったので、あとはそれをLocationヘッダに紐付けてやって、HTTPのレスポンスコードを301とかにしてやるだけだ。
ちなみに設定でちょっとわかりにくいのが、まず先にHTTPのレスポンスコードの設定画面から対応するコードと、そのコードで定義したいヘッダ名を先に作ってから、Lambdaのレスポンスとそれを紐付ける部分という順番で設定する必要があるということだ。
(画面的に言うと、左下、右下という順番で設定することになるので自然なのかもしれないが)

そんなわけで、Bloggerの記事URLを渡すと、Twitter-card用の画像にリダイレクトするツールを作った。

https://github.com/sashimizakana/serverless-twitter-cards

これで人のサービスを借りなくてもTwitter-card作り放題である。
(アクセス多すぎると金がかかるはずだが、たぶんよほどのことがなければ平気だろう)


2015年12月20日日曜日

Cloud Vision APIのプレビュー

Cloud vision APIというのはGoogleの画像認識エンジンを利用できるという触れ込みのサービスで、最近リミテッドプレビューで公開された。詳しくは以下の記事参照。

GoogleCloudPlatform - Cloud Vision APIの凄さを伝えるべくRasPi botとビデオを作った話 - Qiita

ここまで公になっているから大丈夫だろうけど、一応規約とかに秘密を漏らさない的な条項もあったので、ごくざっくりと書くと、単純にURLに画像付きでリクエストを投げたらJSONで結果が帰ってくるというようなもので、なかなか面白い。顔認識とか、OCRとか、何が写ってるかなんかを判定できる。



ちなみにこれだと、mix bowlとか、dishとか、mealとか出た。

そんな感じ。

2015年12月13日日曜日

意外とそうなっていく

ある程度思い通りに文章を書いたり、自分がなんとなく気に入った絵を書いたり、プログラムで飯を食ったり、眠い時でも毎日決めたとおりに作業や習慣を続けられるような精神とかが欲しいな、と十代の頃の自分はどれも出来ないので、そう思っていた。
でもそんなこと出来るわけないよね、と絶望もしていた。
しかしよくわからんが、成功はできるんじゃないかと思っていたりもした。
根拠のない自信があった。

それから倍ほどの人生が過ぎて、いくつかは出来るようになった。特に努力していないけど、むしろだいぶサボりながらやっていただけだけど、とにかくそれぞれを惰性で続けてきたら、それなりに、自分がこれくらいなら良いかという程度には出来るようになった。十分であるかどうかは知らないが、満足はしている。実感として、意外と自分はなりたい自分になっていくものなのだなという感覚がある。
しかし、特に成功はしていない。
そういうもんだろう。

2015年11月28日土曜日

思いつく方法


一人で考えこむと、どうも人と会議してるときに比べてアイデア出ないよなと思っていて、何か違うのか考えると、会議中は冗談なんかも含めるととにかく数を出しながら考えてるのに比べて、自分ひとりだと考えこんでしまうのが違うのだと気づいた。

それで一人ブレスト的に、アイデアを考えるときにはとにかく数を出すことを念頭に置いた。頭の中で出すのは、全然箸にも棒にもかからないもので良い、というか、とにかく並べることが最優先と考える。連想ゲームくらいな感じでとにかく並べると、そのうちにお気に入りのアイデアが見つかるきっかけになる。

これに気づいてから、これまでだと何時間とか何日とかかかって、あるときいきなり思いつくみたいなものだったアイデアが、ある程度作業として出せるようになった。もちろん良いアイデアというのは難しいものだし、そんなものを出せるという話ではないけど、日々ちょっとした創意を発揮するための、自分が好きと思えるものが上手くいけば数分から数十分で出せるようになったのは、なかなか大きい。もっと早くわかったら良かったのにと思う。


2015年11月21日土曜日

適当に試すだけならCloud9が良いなって話

Beagle Bone Blackを買った時にはじめてCloud9を知って、そのときの理解はBeagle Bone Blackに最初から組み込みのブラウザベースのIDEっていうだけもので注意を払っていなかったのだけど、そういう組み込み版ではない、Webサービス版のCloud9は便利だった。



もちろんIDEであることには変わらないのだけど、ワークスペースごとに1つ仮想サーバーが作成されるという方式なのがすばらしい。IDEからターミナルへも接続されているので自由にモジュールを入れることもできる。OSを選んだり、Webサーバーをnginxに変えたりとかはできない(たぶん)が、一番弱いサーバースペックでパブリックにしておくなら無制限に無料で使えるし、家でも出先でもWeb経由で同じ環境でプログラムを書けるってのはなかなかいい。

仮想マシンイメージを使えば当然似たようなことは他でもできるのだけど、私のようにすぐファイルがどこ行ったかわからなくなったりするタイプの人間には、Webサービスから開ければマシンも開発環境も(開いているファイルの状態やサーバーの起動状態含め)完全に前に触ったとおりで残っているというのはすごくありがたい。
作業はなにより始めさえすれば進むと思っているのだけど、始めるのが一番面倒くさいので、何も考えなくてもクリックでプログラムを書く段階に来れるのは、無精者の私にはとにかく嬉しい。
べんり。

2015年11月19日木曜日

筆圧で強弱の出せるボールペン

筆圧で強弱の出せるボールペンってのが出るらしい。


『ユニボール エア』|2015年|プレスリリース|三菱鉛筆株式会社

普段から筆圧を出せて、かつそれなりに安価なもの、ということでプラマンというプラスチック製の万年筆っぽいペンを愛用している私としては大変気になるところである。プラマンの良い方のやつだと書き味はものすごく気に入っているのだけど、もっともっと安くて良いペンをという欲求は底知らずであり、プラマン廃盤になったりしても困るので選択肢は大いに越したことはない。




三菱鉛筆 ボールペン ユニボールエア 0.5mm 黒 UBA20105.24 10本入
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予約できるけど10本も要らない。


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一番好きなペン。

2015年11月18日水曜日

書いて作業を進める

落書きするのが好きなので、会社でノートで1日1ページにして、タスクは☆記号とか、どうでもいいことは右側に書くとか、ごく単純な記法で書いてる。単なるTODOリストみたいなものを毎日その日にやるものだけ書いていってるだけだけど、もうずいぶん長いことやっているせいで、☆マークの横に書いておけば、いつかちゃんと終わるという気がする。終わらなければ次の日のタスクに書くので、このリストが溢れていないということは、まあやるべき仕事はそこそこ終わってるのだろう。

で、この前いつも仕事で使ってるノートを一冊余計に買ったので、会社で書いてるようなメモを家でも書くことにした。そうするとこれが案外楽しい。仕事ではないので作りたいもののことを書いたり、最近調べてることの進捗を記したりしてると、「今日も進捗書くからちょっとだけでもやっておくかな」なんて思って作業が捗る。
 ちょっとでも作業をすれば勢いに乗って案外進むのだ。ただ、そのちょっとがむずかしい。それが毎日「特に進捗なし」とか書きたくないという気持ちによって、取り掛かりやすくなっているような気がする。趣味も仕事のようにやれば進むのだなあと思った。

あと、毎日あったこととか、聞いたことを日記として書いている。完全に自分のために書く日記というものを書いたことはなかったけど、子供が見る間に大きくなって、その記録にちょっとでもなれば良いなと思う。祖父はずっと日記を書いている人で、去年の夏は誰が来てたっけ、なんて話になると日記を取り出して調べたりしていたので、ああいうものができると自分のために便利だなと思ったりもする。もっともそういう用途なら紙のノートじゃなくて、データーベースなんかにタグ付けして放り込んだ方がよいかもしれないけど。



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最近一番好きなペン。

2015年11月15日日曜日

面倒くさいのをどうにかしたい

ブログを書くのは面倒くさい。

ノートに文字を書くのは割と好きだ。どういう構成にするかとか、大事なことをフキダシみたいにしてみたりとか、お気に入りのペンとノートでやってるとそれだけで楽しい。もとより文字を書くのが好きなので、適当に文字を書いているだけでもちょっと面白い。
よく書けたなというページを眺めているのも愉快だ。

それに対して、ブログはちょっと面倒だ。文字をペンで書く楽しみがないし、あとから読み返しても味気がない。だからできるだけ絵や写真を貼ろうと思っているけど、これが面倒臭さに拍車をかける。写真を撮って、PCに取り込んで、Picasaなんかを立ち上げて、転送して貼る。絵だと、絵のソフトを立ち上げて、以下同じ。ぐへえとなる。やりたいことと、出来上がるまでの間に、どうでもよい毎回同じ作業が沢山入る。
またブログのエディタがあまり良くない。大昔から変わらないもので、Markdownが使えるものでもないし、もうちょっとどうにかならんかといっつも思う。デザインを変えるのも大変だし、ほとんどの機能は不要だし、まったくどうにかならんか。

そう思うなら、自分でどうにかするしかない。
そんなわけで、ブログ(というか文書投稿の仕組み)を作ってみようと思い立った。
良いものである必要はなくて、自分にだけ使えれば良いのだからどうにかなるのではないか。

2015年11月12日木曜日

ポカポンゲームを発展させる

ポカポンゲームを買った。
二人で遊ぶおもちゃで、ボタンを押してぽかぽか殴りあうゲームだ。殴ると盾が下がって、ハンマーがあたるとクビがポーンと飛ぶ。私も子供の頃に買ってもらった。今でもほとんど同じものが売っているというのは結構驚きだ。でもこのゲーム、戦略性的なものはなく、いかにショートに素早くボタンを押すかという以外の遊び方がない。ごく幼いときには良いが、ずっと遊ぶにはちょっと単純だ。
でも攻撃をすると防御ができなくなるというのを一体の機構として作っているのは良く出来ている。

こういう簡単で形のあるおもちゃと、デジタルな感じのものを混ぜて作ると、単純でも結構子供が喜ぶんじゃないかなと思う。たとえば、同じような機構でも、体力とか攻撃力とか防御力とかがあったりとかするとずいぶん違う。防御が完全にペナルティ無しで100%攻撃をカットしなければ、おなじポカポンゲームでもかなり駆け引きに幅がでる。
あるいは、敵は自動で一定の動作をしてくるだけでも良い。それだと攻撃のパターンを覚えて反撃できるので、ぐっとビデオゲームっぽくなる。ラズベリーパイなんかと接続して、ちっこい液晶にレベルとか体力とか表示して、そういう簡単だけど、物理的な動作部を持つゲームってのを作りたいなと思った。




ポカポンゲーム
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2015年11月11日水曜日

たぶん一種のイヤイヤ期

うちの子(3歳)の表現の仕方ですごい好きなのは、「寒いでしょ。服を着なさい」とか「何も食べてないよ。おなかすいてるでしょ」とか言ったら、「イヤ!」じゃなくて、「寒いの好き!」とか「おなかすいてるの好き!」って返してくること。イヤ! だったら反論できるけど、好きとか言われると反論しづらい。まあそう言いつつ服は着せるし飯は食わせる。

どうやってまだやっていくか

最近はどうにも何もかもが進まない。
なんてことを十代の後半から言い続けている。実際何か間違っているのだろうか、そもそもがこんなものであるという可能性もあるだろう。むしろその可能性の方が高いのかもしれない。
このままずっと、この先も進まず、上手く行かずと思って生きていくのか。
それはそれで、自分の行き方かもしれないなと思う。ただ、もっと自分なりに楽しくやっていくには、それよりはもう上手く行かなくたって、何一つ良くなかったとしても、とにかく作ってそれをぶん投げて行くほうが好きかなと思う。
何かをやり遂げるだけの根性も粘り強さも無いが、思いつきと、思いつきのままに動くだけの衝動はあるので、そんなものを頼りに、完成度よりは思いつきと物量で持ってやっていこうかと思う。そういう上で何より大事なのは、羞恥心を持たぬことと、考え無しに大げさに人に見せることだろうと思うので、こんな文章を書いている。

2015年11月7日土曜日

FireTVStickであれこれ見てる

Fire TV Stickを割と使っている。
映画を結構見るようになった。年をとったからだろうけど、最近では映画を見ようと思っても「今から2時間じっとしてるのか・・・」と億劫でやらないようになっていた。それが割と見てみたかった映画が、リモコンからすぐにアクセスできるので、最初だけでも見てみるかとちょこまか切り替えてるうちに、そのまま見てしまうようになった。時をかける少女(原田知世のほう)とか、座頭市物語とか、インディ・ジョーンズとか見た。
時をかける少女はエンディングが最高に良かった。

インディ・ジョーンズなんてこれまでも何回も見ているのだけど、改めて見ると、ものすごく展開がすっきりしていて、長くなくて良いなと思った。マリオンを載せていたトラックが爆発→インディやけ酒、まで数秒で、シーン自体も長くないのだけど、それでも違和感がない。だらだらやらなくたって、しっかりシーンがわかるようなイメージがぱっとあれば、それで納得できるのだと思った。
いつか自分が物語を作ることがあるなら、肝に銘じたい。




時をかける少女
時をかける少女
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原田知世がかわいい。


ハリソン・フォードがかわいい。

2015年10月29日木曜日

子どもには案外好評/Fire TV Stickレビュー

Amazon primeのユーザーなので、primeビデオで色々無料で見ることが出来る。それは良いのだけど、primeビデオをテレビに映すことが出来ないのが不満だ。Chromecastはあるけど対応していない。簡単に実装できるはずなのにない。CloudFrontに時間制限付きの署名URL作って認証ユーザーに受け渡すとかできるでしょう。AWSの標準機能なんだから。でもない。

で、AmazonはFire TV Stickというものを作ったわけです。



Amazon版Chromecast? かというと、全然違う。

Chromecastではない

Chromecastとは違うものである。
Chromecastってのは、PCとか携帯端末で見ているものを、でっかいディスプレイであるテレビに映すためのものです。なので、それ自体はメニューとかを持っていないし、拡張機能やスマホのアプリ、あるいは各Webサービス側から利用できる機能こそがその中心である。
Chromecastの目指すところは明確で、それぞれ端末を持っているような現代の環境で、メインの大きなテレビだけが孤立しているので、それもネット側に引っ張ってきてしまおうということだ。そうして、個別の小さな端末から、大きな画面でみんなで楽しもうとするためのものである。

それはどちらかというと、ネットをバリバリ使いこなしている層のためのもので、そもそも家にPCやスマホがボコボコあることを想定していて、なおかつそれからテレビに映像を飛ばしたいと考えるような、ネット動画なんかのヘビーユーザーが買うための商品であると思われる。

Fire TV Stickはどうか?

Fire TV Stickは普通の動画サイトは当然としても、PrimeビデオのWebサイトからすら直接テレビに飛ばすことすらできない。スマホアプリがあるからそれで選んで見られるかと思ったら、このアプリは完全にソフトリモコンでしかなかった。上の写真に映ってるリモコンの代わりになる機能がついてるだけのアプリである。ネット機能付きのテレビの、ネット機能だけを後付けするような商品というとわかりやすいと思う。

なので、最初に使った時、あれ、なんかイカさない商品じゃねって感じだった。
動画を見るにはいちいち、テレビ上のメニューを上のリモコンでぽちぽちやって探さなきゃならない。それをやっている間、家族は待ちぼうけだ。私が「えー、ウ、ウはどこだ?ウサ、あ、間違えた」とかやってるのを家族みんなで見ていることになる。イカさない。

プライムユーザーだから¥3,000引きだったけど要らないもの買っちゃったなあ、って感じだった。ただ、一日経って、3歳の子どもが自分で操作してウサビッチを視聴しているのを見て、考えなおした。これはそもそもターゲット層がまったく違う商品なのだ。これはネット上のサービスを拡張するものではなくて、ネットをさほど使いこなせないような層にも、ネット上でやっている便利な動画サービスを使ってもらおうというものなのだ。

リモコンは使いやすいし、ぱっと起動して、おすすめの動画を見るような単純な使い方なら、3歳の子どもにだって使える。またKindleなんかと同じで買った時点でアカウントと紐付けされているので、Wifiにさえ接続すれば有料コンテンツをいきなり買うこともできる。ボタンの押し心地も良いし、さらに動画の配信が早くてスムーズなのも嬉しい。
また他の動画配信系サービス(Netflix、Hulu、Youtube、ニコニコ動画)もひととおり使える。

まとめ

というわけで、個人的には案外悪くないかもなという印象。値引き無しの¥5,000近くで買うかと言うとちょっと悩むけど、¥2,000なら買っても良いかと思う。実は動画サイトを利用する機能って実は最近のゲーム機だと搭載していて(当然うちにもある)、さほどいい印象も持っていなかったのだけど、専用機として使いやすいリモコンとクイックな使用感があるとずいぶん印象が違うものだなと思った。プライム会員で、プライムビデオをでかい画面で見たいと考えるなら買っても良いのではないだろうか。


Fire TV Stick
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案外おすすめ。

2015年10月16日金曜日

三歳児のためにUnityでゲームを作る/三日目

うちの三歳児はゲームが好きだ。
私も生まれた頃、PCが8bitだった時代から家には大量のゲームがあり、ゲームが大好きだった。息子も同じく、大量にゲームが有る家に生まれ、すでにゲームが大好きだ。ただ、たいていのゲームにはゲームオーバーというものがあり、また私がやるゲームの多くが暴力ゲームでもあるため、案外プレイできるものは少ない。そんなわけで、Unity5を使ってゲームを作ってみることにした。


息子はハンバーガーが好きなので、それを作るゲームにすることにした。
お客さんの注文でハンバーガーを作ったらお金がもらえて、うまく作れればもっとお金がもらえて、お金がもらえると食材が変えて、食材を買うとよりもらうお金が増えるというようなゲームにするつもりだ。ペナルティはない。続けていくとどんどん儲かって、グレードアップするというものだ。


ハンバーガーの画はとりあえず前に描いたものを使っている。これから書きなおしたり、追加したりすると思うが、プロトタイプはこれで作る。これじゃハンバーガーじゃなくてマフィンだけど。

とりあえず画像を適当にまとめて、ボタン押したら配置だけ出来るようにした三日目版が以下。

バーガーゲー v001

久々にUnityに触れたけど、とにかく動くものを作ろうと思って書いているととっても楽しい。色々考えるより、とりあえずプロトタイプみたいなもので成果を出していくように作っていった方がモチベーションは維持しやすいのかもなと思った。




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Unity4の版を読んだけど、ざっとやるだけで一通りわかって良い本だった。

2015年10月4日日曜日

欲しいなら作るか


欲しいものが売ってないなら作るしか無い。
いや売ってたとしても、自分に買えないで、作った模造品でもそこそこ気持ちを満たすのであれば、作る理由になる。たとえば私はグーグルの本社にある、Androidのバージョンが進むたびに建設されるでっかいGoogleロボット(ドロイドくん)みたいなものがとっても欲しいが売っているものではないだろう。ほかにもたまに日曜美術館とかなんでも鑑定団で見るような有名な茶器や工芸品はものすごくイカすと思う。なんとも言えない色や形をしているものがある。家に一つ置きたいが、買えるわけもない。置くための家より高いし、その家すら私には買えない。
そんなわけで、茶碗を焼くとか、でっかい立体造形を作ってみるとかいうのは、自分のやりたいことの上位に常にある。

それでふと思ったのだけど、昔電子工作が今よりメジャーな趣味で、ラジオがその主流だったような時代があると聞くけど、その頃にはもしかしてラジオを自分で買うのは高いけど作れば安いというようなことがあったのだろうか。それであれば、現在の電子工作の人口の少なさは腑に落ちる。なんせ情報電子関連で簡単に作れるような製品の大半は、もはや買った方が安い。
たとえばスマートロックとか、全然普及してない製品なら自分で作ったほうが安いというようなこともあるだろうけど、決して簡単ではない。いやそんなに複雑ということもないが、電子工作雑誌に作例が載ってたりはしない。

それならば、手に入らない欲しいものが自分で作れるということがあれば、電子工作はもうちょっとは流行るだろうか。では電子工作をすれば何が手に入るのか、そういう手に入れたくなるようなものを作っていけると良いなと思った。




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でっかいやつ。

2015年9月27日日曜日

かもせー!/Mold on Pizza Deluxeレビュー

ちょっとしたRTSというか、タワーディフェンスならぬタワーアタックゲームなのだけど、なかなかバランスが良くて面白かった。元はスマホゲーっぽいんだけど、戦略性と数で押せ押せみたいなアクション的な部分がいい具合に調節されている。たぶんスマホゲーだから連打して押しこむっていうゲーム性を重視しているためだと思う。


名前の通り、見つけたピザをカビさせようとするカビ軍(プレイヤー)と、すでにピザに居る何か(他の菌?)のRTS系ゲーム。カビには複数の種類があり、時間経過で資源が増えてカビを増やしていくことができる。前述のとおり、タワーアタックで、元から陣地を築いている敵に対して攻め込んで全滅させればステージクリアとなる。


ステージは結構な数があり、途中でカビのアップグレードや他の種類のカビが増えていく。


一応敵と味方には得意な攻撃や防御があるのだけど、完全なジャンケンをきっちりやるような窮屈なゲームではなくて、前面に壁を築きつつ遠距離攻撃を大量配置して連打(カビをクリックすると上図みたいな特殊攻撃が資源(水)を消費して発動する)して強行突破みたいなことの方が上手くいくことが多い。このあたりの考えるより物量で乗り切れみたいな部分が絶妙に頭わるくて楽しい。


またたまにボスキャラとか特殊ステージなんかもあって面白い。
値段安いし結構おすすめ。


なんでも揚げて食えばうまい動画

まずい揚げ物というものに出会ったことがない。なんでも揚げればうまい気がする。
そんなバカっぽい動画ネタによく使われそうなものでも、まともに料理できそうな人がやるとちゃんとしたものに見えるなーとこの動画を見ていて思った。



マックマフィン、カリフラワー、アボガド等々うまいのか気になるものいっぱいで楽しい。乾麺のラーメンを素揚げと、バジル揚げたのにラーメンの粉スープかけるのとかは家でも簡単に出来そうだしやってみたい。ChefStepsでは他にもなんでもかんでもワッフルメーカーに突っ込んで焼こうみたいな奴もあって、それもすげー楽しそうだった。



うまそう。



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MW(手塚治虫)の感想

熱心な手塚読者ではない。火の鳥を読んだこともブッダを読んだこともない。ただ、最近Kindleで手塚治虫の漫画が300円以下で買えるものが多いことに気づいて、短編集なんかを中心に結構読んでいる。なかなか長いものまではまだ手が出せていないが、今更言うまでもないことながら手塚治虫は凄いなと感じる。特に大人向けに書いているような作品はしびれるくらいかっこいい。

MWは最近読んだ中で一番イカす作品だった。
ベースの設定なんかは蘇る金狼にそっくりで、出版順から言えば手塚治虫が影響を受けているのだろう。主人公は昼間は真面目な顔をもっているが、その裏側には自分の目的のためには平気で人を殺すような悪人だ。もっとも蘇る金狼が金のために犯罪に手を染めるのに大して、MWの美知夫はもっと何か邪悪なようなものに見える。途中その犯罪は何かしらの意味があるかのように見えるときもあるが、結局のところ本当の目的は完全にはわからない。何か元の理由はあったが、同じ手塚治虫のガラスの城の記録のように、ただ倫理観が単純に壊れてしまっているのだというのが答えのように感じる。大藪春彦のクールな犯罪者はスーパータフなために何でも平然とこなしている感じがするが、手塚治虫の方はそれが病理であり異常者であるというような表現に見える。

そんな犯罪者が抜け抜けと世間を出しぬいて、それが(お決まりだけど)やがて破綻していくというだけでも面白いのに、MWはそこに更に表題でもある米軍の化学兵器が絡むことで話のスケールが広がって、飽きずに最後まで一気に読んでしまった。得体のしれない名前のとんでもない化学薬品がアメリカ軍によって作られていて、それを手に入れようとするというのはコインロッカー・ベイビーズによく似ている。コインロッカー・ベイビーズはMWが完結してから二年後に出版されているので、影響を受けていてもおかしくない気がする。

主人公はサイコパスであり、同性愛の描写がかなり濃く描かれていて、ここまで先鋭的な作品が70年代に書かれたというのは本当に信じがたいのだけど、もっとも現在に至ってもここまでの作品というのは多く無いはずだし、年代とか関係なく単純に手塚治虫一人が異常であるというだけなのだという気もする。




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2015年9月26日土曜日

NetflixとHuluを契約してみた

Youtube見てると最近バンバンNetflixとHuluのCMを見る。
Netflixは麻薬王にのし上がった男とか、8人の他人が感覚を共有する的な話とか、アメコミのデアデビルのドラマ版とか、どうもオリジナルコンテンツが豊富らしい。んで、Huluはかなり前に使ったことがあるのだけど、海外資本月額VODサービスとしてはたぶん日本に最初に入ってきた老舗なのだけど、日本法人自体は去年日本テレビに売却されたとかいうようなニュースが有った。

で、Netflixを契約してみたのだけど、YoutubeのCMを見ててカリオストロの城がなんとなく見たくなってHuluも契約してしまい、図らずも競合二社のサービスと同時に契約したので、感想を書こうと思う。ただ、テーブルに料金とか並べてどうこう言うつもりはあんまりない。面倒くさいし、たぶんもう誰かがやっているだろう。

で、いきなり結論を書くと、そんなに変わらないし、どっちも継続的に使わない気がする。

そもそも前述のとおり、以前Huluを契約したのだけど解約したのは、そんなに見たいものが無かったし、探せば幾つか見てみようかなという程度のものはあっても、わざわざ探した時にはだいたい無いというようなことが続いたからだ。そういうものなのだというなら、それは仕方ないだろうけど、そういうものなのだとしたら、自分には必要がないものなのだろう。
たとえばテレビのバラエティでも番組どころか、「バナナマン」と調べたって1本の冠番組も出てこないように、見逃したテレビ番組を見る向きには使えないし、映画なんかもツタヤの方が遥かに品揃え豊富だ(そりゃ値段が違うけど)。

なので、海外ドラマ見たいとか、DVD買うのは高いから一ヶ月だけ契約してざっと見て解約するとかじゃない限りは、あまり使いでの無いサービスなんじゃないかと思った。まあみんなそう思ってるからHuluは日本法人を売却したんだろうし、Netflixにしても似たようなズコーっつう感じのサービスである。

差異はHuluの方が多分ずっとコンテンツが多く、しかしNetflixには独自コンテンツがあるということだ。Netflixはコンテンツ量で言えばマジで何もないという感じすらする。そりゃ一人で全部見られるとかそういう話ではないけど、私の地元の何十年前に潰れたビデオ屋の廃墟にだってもう少しビデオが残ってると思う。Netflixは契約しないと何が見えるのかわからない(検索できないし一覧もない)のだけど、それはこの何もない棚を人に見せないためじゃないかと邪推したくなる。
Netflixの独自コンテンツはそんなに数は多そうではないけど、面白そうなものは多い。なので月1000円(SDなら500円付近だけど酷い画質だ)で独自コンテンツを見られて、ついでにちょこっとテレビ番組とか映画を見られるチャンネルを契約してんだと思えば、まあ良いのかもしれない。
HuluはNetflixの独自コンテンツに興味がなくて、もうちょい多くコンテンツが見たいというならこっちだろう。

もっとも貶してはみたけど、そんなにダメかというと、1000円ならまあこんなもんじゃねえかなと思ったりする。ケーブルテレビで1ch契約したら500円~ってところなので、適正な値段であるという気はする。見るものないなーって思っているなら、使えるのではないだろうか。あとNetflixとHuluでどっちもChromecastに対応しているのは良かった(Huluはアプリからしか使えないっぽいけど)。

まあなんか、どこがやろうが日本国内だと同じような感じになるだろうから、もうYoutubeに動画上げられたら消すか権利者が収益受け取りか選べるとかにしちゃえば、なし崩し的にTVで流れてるコンテンツ片っ端からYoutubeに上がったりすんじゃねえのと思ったりする。DVD発売するってなったらバコっと一撃で全消しにできるとかね。

Apple TVでもFire TVでもなんでも良いけど、一個あると便利。

2015年9月23日水曜日

世界は単純ではないが、幸福は案外単純であるのかも/畏悦録 水木しげるの世界

水木しげるが好きだ。
人生はごく理不尽に蹂躙され破壊され得ることを実感として知りつつ、それでもまあ、生きているなら生きているなりのいいこともあるわな、というような底の明るさがある気がする。
登場人物はあっさりととんでもない運命に突き落とされたりするけど、それはごく平易な筆致で描かれていて、ややもするとその状況は考え方の違いや状況の変化で、くるりと幸福と不幸を入れ替えてしまう。世界がそのように描かれて、そしておそらく本当にそうであろうと思うと、私は妙な安心を覚える。


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畏悦録に収録されている短編にも、そんな感じで通底した明るさを持ちつつ、どう捉えれば良いのかわからないような状況が、くるりと吉凶を入れ替えるような感じのものが多い。

血太郎奇談の「なんじゃそりゃ」的なハッピーエンド(だと思う)とか、霊形手術のそれでいいのか的な終わり方とか、天国なんかはもう完全に、いったいなにが幸福で、何が不幸であるのかということについての話だ。ただ天国のような訓話は単純な文明社会批判になっておしまいになりそうなものを、しかしあんな原始的な生活が幸福なのか、おれはまだ旅をつづける、と締めるのがなんとも良い。かと思うと、コケカキイキイみたいに「悪いやつをとにかくぶん殴ろう」みたいな単純な話を豪速球でぶち込んで来るところにも水木先生の魅力がある。

そしてそういうテーマの結論を、大人物という作品の中で、ごく普通の人のはずの妻が語る。
人の一生はまるで寒暖計のように感情が上下するだけのものよ
そこにいくばくかのお金があっちに行ったり
こっちに行ったりするだけのことよ
良いなあ。

2015年9月21日月曜日

無駄な上達と固執/Cook, Serve, Delicious!(2)

自分が何かをうまくなるとかそういうことが、たとえば海外のRPGみたいにスキルポイントに限界があって、つまりは有限のリソースなのだとしたら、私はもう、それはそれは無駄なことにそのスキルポイントを使ってしまっていて、すげー使えないキャラクターになっている自信がある。
もう現在ですらそうなのだから、もっと真面目に勉強とか技術の習得とかに専念すりゃ良いのだろうけど、まあゲームばっかりしている。世のまともなプログラマの人は家ですげー勉強とかするらしいが、私のような専門卒の四流プログラマはそんなことしないし、だいたい定時で帰っているし、それでも飯が食えるので本当にプログラマになって超良かったなと思っている。好きなパソコンの前に座って、好きなプログラム書いて、好きな技術調べたりできるんだから最高である。これが肉屋で働いていた頃とか、特に好きではない肉の機械(重いし刃とかついてて危ない)を分解して洗ったり、毎日床のダンボールを剥がして新しいのを貼り直したり、一日中店頭に立って申し付けられる肉を計量しつづけたりとか、たいそう辛かった。人生は苦しみであった。

もっともそういう単純作業を懐かしく思う気持ちがどこかにあるのか、延々料理を給仕し続けるゲームをやっているわけで、我がレストランはついに5つ星になったのであった。


現在、ゲーム内で100日目、プレイ時間は20時間を超えている。こんな単純なゲームそんなに夢中になってやるもんじゃない気がするが、なんというか、微妙にバランスが良くてついついハマってしまっている。5つ星になれば、とりあえずやめられるかなと思っていたが、驚くべきことにまだ先があるようで、Hungly Festivities Tournamentという一回でもミスったら終わりで、お題の料理のバリエーション(料理によるが十以上あったりする)を延々作り続けるというイベントを全部クリアしなければならないらしい。

このイベントは結構地獄で、まだ2ステージ目の破滅のピザをクリアしたところだが、すでに先行きが不安だ。1プレイ平均20ピザくらい焼いたはずで、200回くらいはプレイしたと思うので、4000枚くらい焼いてやっとのことでクリアしたが、このゲーム中最強のレシピのややっこしさを誇るスープとか出てきたらクリアできる気がしない。


たとえばこのスープのレシピの場合、Bowtie Noodles(日本ではファルファッレとかいうリボン状のパスタ)(左スティック↓)、Bouillon Cubes(ブイヨン)(左スティック←)、Seasoning(香辛料?)(X)、



トマト3つ(LT+左スティック↑の状態でRTx3)、人参3つ(LT+左スティック→の状態でRTx3)、セロリ3つ(LT+左スティック↓の状態でRTx3)で下ごしらえして、煮込めばできあがりである。
で、こういうのが10以上のパターンで入れるものが変わるので、制限時間内に作らなければならない。ちなみに操作の取り消しは不可なので、たとえば上記のような操作x32個を一度も間違えることなく入力すればクリアというわけだ。

こんなものを延々やる理由はあるか、と言われると全く無いが、それでもついついやってしまい上達してしまうところに自分の本日のスキルポイントの枯渇があるのだろうなと思ったりする。こんなことでも延々やってれば当然向上していくだけで、ピザのステージをクリアしたときなんて後半は頭がぼんやりして、英語で書いてあるレシピをなんとなく読むままに手が自動で動いていくような感覚すらあった。自分のイメージの範囲を超えて自分が動いているというのは快感である。
色々な分野で、いくつか経験があるが、最初のうちは「こんな一瞬で何かを判断し動作するのは無理だ」とか思ったりするが、何度も何度も同じ動作を繰り返すと、そのうち体が勝手に定形動作をしてくれるので頭は他のことを考えるようになったりする。そういうのは楽しい。

もとより、何かをうまくなるということは娯楽なのだと思う。
肉屋でも週に6日もシフトを組まれて、土日は朝から晩まで働いていて、遊ぶ時間がなくて本当にやめたくて仕方がなかったが、働くことそのものは嫌いではなかった。私はグラム100円の安肉を試食で美味しく焼けるようになったし、チーフの指示を聞きながら適切なラベルを肉に貼りつつトレーにパックすることができるようになった。
それは明らかに楽しかったなと思う。もっともそんなことを朝も晩もなく延々やるもんではないので、ゲームとしてやってりゃ十分であろう。


ゆるやかで心地よいパズル/Mini Metroレビュー

特に何も考えなくて良いような、パズル的なものをやりたい時ってもんがある。考えないのにパズルというのは矛盾しているように見えるが、たとえばナンプレ(数独)でも、ピクロスでも、作業のような単純なルールを状況に当てはめているだけで、慣れればごく無意識に近い。あれは環境音のCDみたいな、ほかのことを考えることを遮るためのノイズのようなものだ。ただナンプレじゃ延々夢中になって時間を忘れるには、やや味気ない。思考の強度的にも割と集中しないと堂々巡りになったりしてしまう。


Mini Metroはそんなときにばっちしの単純かつハマり度の高いパズルゲームだ。
ゲームルールは簡単で、マップ内に次々と記号の駅が発生していき、駅には他の記号の駅に向かいたい乗客が発生していく。プレイヤーは乗客を待たせることなく、駅と駅を接続するだけだ。

ゲームを始めると、ほとんどルールが語られることもなく操作するままに任されるので、最初のうちはどのようにすべきかもなかなか良くわからないのだけど、それがまたいい。ランダムで駅や乗客が出てくるため、かっちりした正解があるというよりは、アドリブ力任せで、プレイヤーごとの解法があり、プレイごとに手触りが変わる楽しさがある。

たとえば最初にぐるりと円形に線路を作成して、その後円の中や外に駅が増えていったので、円周の路線の車両の数を増やして環状線にして、それ以外の路線は環状線と交差するような構成にしたり、珍しい記号の駅(記号の発生率はあきらかに偏りがある)を中央にして乗換駅(乗客が待機できる期間が伸びる効果がある)としてみたり、狙った構成が上手く効果を上げると楽しいし、出来上がった路線図を見るのも楽しい。


他のことを考えるには、次々と状況が変わっていくし、かといって忙しいと感じるほどのものではない(というか線路の敷設とか組み直し時にはポーズもできる)。なので、時間を忘れて延々プレイすることができる。また1プレイ自体は、割とすぐにゲームオーバーになるため、そこでやめようと思えば中断することも難しくない。

ちなみに個人的な現状での攻略のポイントは、何駅も単線だけでしか行けないというような状況を出来る限り避けるということだ。2,3駅くらいなら良いが、それ以上先に孤立している駅とかがあるとそういうところがやがて破綻の原因になる。また車両数を増やすとか、乗換駅を作るというのも一時的な解決策にはなるが、根本的には路線をいかに構成するかというゲームだという気がする。

派手なゲームではないけど、良いゲームだなーという感じがする作品だ。


2015年9月14日月曜日

ペーター・キュルテンの記録/火の山(手塚治虫)

手塚治虫の火の山。一日限定で¥99になっていて、思わず買ったら完全に読んだことのある本で、たぶん探せば家に紙の本である。


火の山
火の山
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手塚プロダクション (2014-04-25)


どの作品も面白いけど、ペーター・キュルテンの記録が面白い。たまたまちょっと前にハンターハンターを古本で買い直して読んでいたのだけど、何度も繰り返し出てくるテーマとして、「仲間のことは思っているのに、なぜそれ以外の人間にはそんなに酷いことができるのか」というような話が出てくる。実在の人物であるペーター・キュルテンもまさにそんな人間で、妻のことは愛してとても大事にしていたのに、たくさんの人間をゴミのように殺し、犯し、家に火をつける。
そのことがなぜかということについて、結論というのはこの話の中にはたぶん無いのだけど、たとえどれほど酷い悪魔のような殺人鬼でも、普通に人を愛するような部分があり、人というのはそういう複雑な部分がある、陳腐な言い方をすればそういうことなのだろうと思う。



HUNTER×HUNTER (1-32巻セット 以降続巻)
冨樫 義博

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2015年9月6日日曜日

俺の料理風経営シム / Cook, Serve, Delicious!

PS時代というのはまだまだ家庭用ゲーム機というのがまともに流行っていた時代で、変なゲームも多かった。でも私は変なゲームが好きだ。無難に普通の面白いくらいなら、多少つまらなくたって企画を間違えた感のあるゲームの方が楽しい。

俺の料理は面白くて、それでいてちょっと変でなかなか良いゲームだ。



販売がSCEなので、おそらく当時新しかったアナログパッドを活用するとかそういう企画から始まっているのではないかと思うけど、内容は料理店を舞台にしたアクションパズルとでもいう感じのものだ。おそらく客の料理の注文をさばくゲームというのはコレ以前にもあるのだけど、このゲームが新しいのはたいてい注文を記憶するとか待機時間のマネジメントが中心になるその系統のゲームを、複数のちょっとしたアクションのミニゲームで置き換えてある部分だ。
めんどうくさい記憶を使う部分はすっぱり落として、単調な作業の継続にになることを避けるため複数の注文をまとめたり、グルメの来訪など、飽きない工夫が散りばめられている。グルメの食事をものすごく丁寧につくって、あとの同注文を超手抜きしてまとめ、高得点を獲得しつつ注文を大量に捌けたりするとたいそう気持ちいい。見た目はキワモノだがものすごくよく考えてあり、触っていて楽しいゲームだ。



それからだいぶ年月が過ぎたが、キワモノゲームはやはりキワモノであって、なかなか同じようなゲームをやりたくってもの後続がないなーと思っていたところに現れたのがSTEAMのCook, Serve, Delicious!である。



ちなみに料理をごく簡単な手順だけで作る部分のみで言えば、クッキングママなんかも同系統な気がするが、これは別に料理ゲーをつくろうと思えば自然とこんな感じになるだろうし、そもそもゲーム的な快楽の所在がまるっきり違うので勘定に入れない。俺の料理はあくまで、単純作業をすばやくこなすことが楽しいのであり、クッキングママはごっこ遊びの楽しさである。その点、Cook, Serve, Delicious!の気持ちよさはやはり単純作業をこなすところであり、ついでに言うとインターフェースの見た目とかから感じても、あきらかに俺の料理の影響下にある。



見てのとおり、左上側に出ているのが料理であって、これが時間切れに向かって左側に移動していく。調理工程を一段階進めると時間が戻ったり、調理以外の「害虫駆除」とか「トイレの掃除」みたいな雑用が邪魔してくるのも同じだし、コンセプトが同じとかじゃなくて、システムの基本は同じである。



ただ複数注文やグルメの来訪はなく、またグラフィックも見てのとおり手書き同人ゲーム感丸出しのもので俺の料理よりむしろ退化している。アクション部もアナログパッドをがちゃがちゃやるのではなく、基本的には下に書いてあるレシピどおりに操作するだけである。たとえば上図なら、まずカップサイズをラージにして(A,A)、お茶を選び(→)、注ぎ(↓)、終了する(LB)というような感じだ。

ではこれは単純に俺の料理を単純にしてしょぼくしただけのものなのかというとそんなことはない。Cook, Serve, Delicious!は俺の料理のゲームとしての基本をある程度応用して、また別の面白さを作り出している。このゲームには俺の料理と違って、経営シムの側面がある。

Cook, Serve, Delicious!は日々レストランを経営して、収益を上げて、メニューを増やし、料理をアップグレードして、調理器具を増やしていく。俺の料理は面をクリアしたらおしまいだが、こちらはその結果が良いほど収益も上がるので、また違った楽しみがある。ちょっとずつ自分のレストランが豪華になっていき、料理が複雑で収益性の高いものに置き換わっていくと嬉しい。




そもそも俺の料理より単純であるのも、面をクリア型ではなく、何十回もやり続ける作業であるからではないかと感じる。総じて、計算して、色々なバランスや手触りを変えて、俺の料理とは違った面白さに置き換えてられているという感触だ。

俺の料理も含めて、ちょっと変わった面白い小品をやってみたいならおすすめだ。





俺の料理
俺の料理
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ソニー・コンピュータエンタテインメント (1999-10-07)
売り上げランキング: 20,015

PSアーカイブスでも買える。

2015年9月2日水曜日

Kindleのセール本のページ

「図解」とかのシリーズを100円でどかどかっと買って、考えてみるとこれまでも興味を持つ本なんかがセールになっていたことがあったのかなと思った。たまにブログなんかでセール情報を見て買うことはあるけど、そもそもその情報の大本ってどこなのか。

Kindle 日替わりセール

で、見つけた。
ここのページから月替りセールとかに移動したり、それらの情報を通知するメールに登録できたり、セール情報のtwitterのアカウントへのリンクがあったりする。もっともここからすべてのセール情報が見られるのかわからんけど――たまにやってる○○社の本全部50%オフ!みたいなのとか全部拾えるのか?――とりあえずtwitterアカウントをフォローして、メールに登録してみた。

読んでない本ばっかりどんどん増えていくような気もするけど、物理的に場所をとるわけでもなし、気にせず買っていこうと思う。

9/10まで「図解」とか「知っておきたい」とかのKindle本が100円セール

9/10まで図解、とか、知っておきたい、とか、などのシリーズのKindle本の100円セールがやっていたのであれこれ買ってみた。

図解とか知っておきたいが100円セール

簡単に言うと社会の資料集のようなもので、普通に買うと1000円くらいする。
ぱらぱらっと見ただけだけど、ジャンルごとに分けられているので資料集なんかより範囲が限定されている分、内容はしっかりしているっぽい。日本史、世界史とかぼんやりしている箇所のおさらいをこの機会にやってみようかなと思った。おっさんぽい。

ほかにも、「知っておきたい」のシリーズは伝説の武器や英雄やモンスターなんてものの本がいっぱいあるので、創作の元ネタの資料として持っておくのも良いだろう。

知っておきたい 伝説の英雄とモンスター
西東社 (2014-02-07)
売り上げランキング: 12

自分で創作をやらなくたって、ゲームや漫画に色々な用語として出てくることがあるのだから、ざっくりとでも分かっていた方がもっと楽しめるかもしれない。ちなみにこれらのシリーズは図解とかをしている関係上、フォントを分離できないようで、字のサイズなどの変更ができないようだ。なので、大きな画面での閲覧が薦められているが、でっかいタブレットが無いならKindle Cloud Readerを使えばPCで読めるのでおすすめ。

2015年8月30日日曜日

Big Pharmaで薬品工場を設計する



Big Pharmaは基板に電子部品を配置する作業に似ている。というと、電子工作が趣味の人にしか通じないだろうけど、つまりは、必要な要件を満たしつつ、限りある部屋の中で決められた場所へと経路をつなぐということである。

ゲームには薬にする素材と、薬を加工する機械があり、それをつなぐことがゲームの基本的なルールである。ある入出口に供給される素材を決め、いくつかの機械を通過させて自分が作りたい薬に加工したら、また入出口へとつなぐとその加工費と薬の売価で利益が決まる。
ルールは案外単純で、勝利条件などもさほど厳しいわけではないので、なんとなくやっていればクリアできるが、ちょっとだけ考えるような課題が延々出てきて、また動いてる状態も面白いし、お金も増えていくし、ついついプレイし続けてしまう。
昨日買ってちょこちょこプレイしていたら、すでにプレイ時間が6時間になっている。


インターフェースは英語だけだが、ルール自体は単純なので最初に理屈さえ飲み込んでしまえば不自由することはない。(ただ薬の薬効なんかは聞きなれない単語が出てくるので辞書を引いて調べている)

ゲームの根幹である薬を作る部分については、以下の様なルールがある。
  • 素材には薬効と副作用がある
  • 薬効と副作用は、一定の濃度の間で発現する(発現してなければ効果はない)
  • 薬効と副作用は、薬を一定の濃度で特定の機材に通すと変更できる(副作用は外せないものもある)
  • 副作用がなく、成長した薬効のもののほうが高く売れる
  • BASICの機材は薬の濃度を変更するもので、+1にしたり、+3にしたり、倍にしたりする
  • すべての素材は最後に薬としてMAKERSの機材でパッケージ化する必要がある
  • より高い薬効には、特定の属性(?)の素材と合成が条件に入るものがある(マークでわかる)
というような感じ。素材がどのような成長をするかなどはCURESのタブか、流れてくる素材をクリックすれば確認できる。薬効は発現していなくても成長はさせられるので、目的の薬効まで育てたら、発現する濃度にしていけば良い。もちろん薬を加工するのにはお金がかかるが、成長させる金額より加工費の方が安くなることが多い。
このほか、あたらしい素材を探させたり、素材の供給金額を下げたり、より高いレベルの機材を開発したり、機材の運用費や調達費を下げたり、等々にたいして金額を割り振っていく部分もある。

私はもともとシミュレーションなどは苦手であまりプレイしないのだが、これは全体的に単純に作ってあり、パズル的な快楽が強いのでついつい長時間プレイしてしまう。だらだらラジオなんかを聞きながらプレイしていると時間を忘れて楽しい。こういうのの食品工場版とかあるとよいかもしれない。




2015年8月23日日曜日

2015年8月22日

もっと好きなものを作るべきだなと思う。
いや、それより前の段階で、何が好きか考えるべきだなと思う。
自分の創作については、最近はもうパッサパサで喉詰まりそうだ。
やれることしかやってこなかったことに限界が来ている感もある。
飽々している。



でっかいものとか作ったら楽しいかな。
狩りで捕まえたシカの首(壁からにゅっと生えてるやつ)みたいなの発泡スチロールとかで作ったり。


衝撃吸収マットみたいなやつつなぎあわせてもいいかも。



文章書きたい欲が再燃してきている感がある。

2015年8月22日土曜日

一撃必殺/Titan Souls

同じことを繰り返すのが苦手だ。アクションゲーム、とくに日本のアクションゲームでは多いような気がするが、同じパターンの敵の攻撃を何度も何度も避けて、攻撃をし続けてゲージを削るようなゲームが苦手だ。なぜ一回できたことを二度も三度もやらされるのか。もちろん面白いものだってあったけど、多くは冗長だし緊張感がない。
なら、一回成功したら倒せたら良いし、一回失敗したら敗北で良い。
Titan Soulsはそんなゲームだ。



主人公は弓使いだが、矢は一本しか持っていないので一回射ると、その矢を拾うまでは再度射ることはできない。また防御力はなく、敵の攻撃には基本的に一撃死である。ただ大変良い部分として、ボスも弱点を射てば一撃で倒すことができる。もっとも敵によっては弱点を露出させるためには数度撃たなければならないものもあるが、ほとんどは三発以下で弱点を射つことができる。
一番最初のボスだけ何発か射たなくてはならないが、それがゲーム内最多であると思う。


日本語訳はないが、会話などがないため問題ない。静かで雑魚は存在せずボスを倒し続けるというのはワンダと巨像を思わせる。ドットや楽曲もよくプレイしていて楽しい。ノーマルですべてのボスを倒すまで4時間程度だが、損はないゲームだと思う。






ワンダと巨像
ワンダと巨像
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ソニー・コンピュータエンタテインメント (2011-09-22)
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