今週何もできてねえ、みたいな焦燥とか罪悪感が、そういう無駄遣いを促進している側面があり、とはいえ、買ったって何も変わらんぞという気持ちがバランスをどうにかとる。ただ、時間が深まるほどに傾く。まんが道を全巻買って読んだりする。スマホゲーの課金みたいに、実体のない快楽が何かを麻痺させている。
スマホゲーに課金すると、電子書籍が手に入るとか、同じことだが、逆に、電子書籍買ったりするとスマホゲーの課金ポイントもらえるみたいな、そういう罪悪感とか現実感を相互に麻痺させる仕組みがあると、よりデジタルドラッグの実現に向けて世界が滑っていくのではないか。同じ世界の中で完結するのではなく、位相を変えた利益が存在すると、症状は一部の中毒者だけのものではなくなる。消費はやがて病状と認識される。あるいは現在でももはやそうである。
*
小学館 (2014-02-10)
売り上げランキング: 33,354
売り上げランキング: 33,354