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イメージを作成したあとで、これまでの経験から細かい部分など切れないのではないかと思った。
シルエットカメオは結構細かい図形だと潰れることが多い気がしていて、これまでのイメージだとこのフォントはぎりぎり切り抜けるかどうか、という感じ。第の中とかがやばそう。
で、やってみるとやはり切れずに細かい部分が引っかかったりして壊れてしまった。
どうしたものかと思ったのだけど、ふと替え刃を少し前に買ったことを思い出した。
とはいえ、今の刃だってまださほど使ったものではないし、ダメ元で変えてみた。
するとどうだろう。みごとに切り抜けてしまった。何の不安もなくすっきりとできた。
どうやらすでに刃が駄目になっていたらしい。もしかすると最初のうちに厚みを間違えてカッティング台紙に結構な傷をつけたりしたので、早い段階で刃が駄目になっていたのかもしれない。
だとすると、今まで自分でイメージしてきたものより遥かに細かいものも作れるかもしれない。
どのタイミングで刃を替えれば良いのか、というのは難しいが、細かい線がどうも失敗するというときは変えてみても良いかもしれない(細すぎるとどちらにせよ駄目だと思うが)。
ちなみに新しい替え刃は買ったときのものとは仕様が少し変わっていて、刃の周辺の部分が取り外せるようになっていた。これでカッティングシートなどの切りくずを取り除くのも楽にできそうだ。
前までのやつではこれが非常にめんどうくさかった。
それからこれはよく分からないが、前の刃がすでにバカになっていたからなのか、今までの設定では弱すぎて切り抜けなかったので、設定を直してだいぶ用紙の厚みを上げた。
この辺、刃を傷つけないことと、厚さぴったりで切った方が綺麗になるので、かなり薄い設定からちょこちょこ上げていくのがシルエットカメオのコツだと思う。シートは無駄になるかもしれないが、シートより替え刃の方が遥かに高い。
カッティングマシンを使うとしても、使わずにカッティングシートを作るときと同じような道具はあったほうがいい。すなわち、カッター、インレタツール、精密ピンセットだ。私はカス取りにスパチュラを使っているが、これは先の鋭い物ならなんでも良いだろう。
カッターはもちろんカッティングシートをそのものを切ったりするのに使う。少し前にオルファのアートナイフプロを買ったが、これがめっぽう使いやすい。普通のアートナイフの倍の値段もするし、今のアートナイフにさほど不満も感じていないし、とずるずる買わないでいたが、ナイフ全体が大きく、持ち手がゴムになっていることでかなり持ちやすく、刃も今までより一回りくらい大きくなっていて力が伝わりやすいのか、カッティングシートくらいなら撫でるように切れる。
インレタツールは先が丸い棒のような道具で、インレタというシールを模型なんかに転写するときに使うツールだ。ここでは、周辺の部分のシールを剥がして上の写真みたいに切った部分だけ残すときに、台紙に残したい部分を押さえるのに使っている。綺麗に切り抜けても、やはり角とかはひっかかることがあるので、押さえる必要があるためだが、これがあると便利だ。
爪楊枝なんかでもいいのかもしれないが、カッティングシートは薄いので、あまりとがったもので押さえようとすると傷をつけることになるし、首が直角方向に曲がっているのも良い。
インレタツールは転写用のフィルムにカッティングシートを貼り付けるときにも使える。
ピンセットは言うまでも無いが、シールの周辺部分を外すときに挟んだり、大きめのカスを取るときにつかんだりするのにも使う。100円均一などでも売っていて、私も何本か持っているが、こういう薄いものをつかんだりするときには、ある程度ちゃんとしたものじゃないと上手くつかめない。
スパチュラは細かい部分を剥がすときに使っているが、前述の通り細ければたぶんなんでも良い。
転写用のフィルムに貼り付けるところまできたらほっとする。
あとは貼り付けるだけだ。
ちなみに今回は曲面に貼っているので、このあと文字の間の何もない部分にハサミで切り込みを入れたりして、うまく貼れるようにしている。
できあがり。
あんまりまっすぐに貼れたわけではないが、こういうもののコツは気にしないことだと思う。
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(結構大きい変更なんだから、型番の一部だけでも変えてくれれば良いのに)
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