高校の美術部だったとき、顧問の先生が立体造形の人だったのでちょっとだけ教えてもらうことができたが、教えてもらったところでやすりだけで綺麗にまっすぐ作るのは大変な作業だ。
同じころ鍛造で銀の指輪を作ることに情熱を燃やしていたが、指輪の形にして両端をロウ付け(溶接のこと)してから、延々とまっすぐになるようにやすりで削らなくてはならないのだけど、これが大変だった。シンプルなリングでも最初のうちは数日かかった。慣れてからでも半日以上はかかるので、指は痛むし手は水研ぎでガサガサになった。
それだけかけても、なかなか綺麗に作ることはできなかった。
で、ルーターを買った。
半日以上かかっていた作業が驚くべきことに1,2時間で終わるようになった。
実際に買ったのは写真のではなくて、プロクソンの一番安い速度調節もついていないやつで、数年後に連続使用でモーターが焼き付いて今は持っていない。
そんな安いやつでも、こと小さい物の研磨なんかに関しては紙やすりを使うより圧倒的に楽だ。
弊害もあって、一瞬で削れてしまうので、うっかりで削りすぎてしまうということがある。
経験上、石だろうが木だろうが金属だろうが、さくさく削れるようなものの方が案外失敗が多く、ちょっとづつしか削れないものの方が面倒くさくてもミスをしづらいので、失敗が減るという傾向にある気がする。もっともその辺は私の性格の問題である可能性も高い。
そんなわけで速度調節ができる奴を買ってからは、一番遅い速度でのんびりやるようにしている。
一本あると(ビットは買う必要があるが)プラスチックのバリを取ったり、石膏の表面を削ったり、金属の研磨に使ったりと、何かと使う場面は出てくる。
ちなみに先端のビットを変えれば、穴開けや切断なんかにも対応可能のようだがあまり使ったことはない。 研磨に使うことが一番適した利用方法なのかなと思う。
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※最初に貼ってたやつじゃなかったっぽいので貼り直しました