もっといえば、コントローラー以外でも専用機が好きだ。スマートフォンなんかを使ってはいるけど、本当は時計は時計、電話は電話という風に別れている方が良いなと思う。
なぜかと考えると、それはたぶん汎用性の高いものと、それ専用に作られたものの微妙な手触りの差によるものだ。いろいろな用途に使えるものは、どのようなものにも対応するため、ある程度不便なところが出てくる。たとえばデジカメなら電源さえ入っていればすぐ専用のシャッターボタンを押せるのに、携帯電話だとカメラアプリを立ち上げて、画面をタッチするだか、それに割り当てられたボタンを押すだかしなくてはならない。そのごく微妙な差がなにかと邪魔だ。
そんなわけで、私は専用コントローラーみたいなものが好きだ。
動画の編集の時にはShuttleXpressというジョグホイールのコントローラーを使っている。
私が使っている編集ソフトはadobe premiere elements10なのだけど、これでも問題なく動く。
気をつけなければならないのが、なぜかコントローラーのドライバ側ではAdobe Prem. Pro CS 5.5(64-bit)(64-bitの部分はたぶん自分の使ってるOS依存)として認識されるということで、カスタム設定をする場合はこの部分で行う必要がある。
もともとはPowerMateというアルミ削りだしのオシャレコントローラーを使っていたが、プログラマブルショートカットの類いが欲しかったことと、編集時にクリップ内を移動するために回しまくるには、やや重たかったため、これを買った。
周囲のボタンもジョグホイールもすべて好きなショートカットを自分で当てられるようになっていて、中央のホイールは右、左に別の機能を割り当てることができる。またそのショートカットの押される速度なんかも一度きりであったり、押しっぱなしであったり、何秒おきとか、何秒間おしっぱなしとかかなり詳細に設定できる。
真ん中のホイールの周りについているタイヤみたいな部分はシャトルと言って、中央に戻ろうとするバネのあるコントローラーで、ひねる角度によって段階的に動作を変えることもできる。デフォルトでは、ひねる角度を増やしていくとフレームを移動するキーが押される速度が増えていき、一番最後まで行くと5フレームスキップに切り替わるようになっている。
つまりひねる量でクリップの移動速度が変わる。
そんなわけで好きなように設定すれば良いのだけど、基本的にはこのコントローラーは必要なシーンを探して、フレーム単位で切るところを探すようなことに向いている。
もちろんそれはマウスやキーボードでも可能だけど、何時間もクリップの中を前後に移動したりする上では、移動する向きと回転する向きがイメージとして一致していることとか、まず間違えないくらいに動作が明確であることでずいぶん快適になる。すくなくとも私はこれ無しで長いこと編集を行うのはちょっと面倒くさいなあと感じるくらいになっている。
つまるところこういうある作業に特化したものを使うと、より作業に没頭できるような気がする。
そんなことが必要なほど大した動画作ってないだろ、と言われたらぐうの音も出ないが。
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デザインはすごい良いけど、動画編集にバリバリ使うようなものじゃない気がする。