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2016年5月3日火曜日

プチ物理フリックを作ってみた

Googleが今年(2016)のエイプリルフールに公開していた物理フリックというネタがある。名前の通り、フリック入力ができるキーボードを実際に作るというものだ。動画は良く出来ていて面白いが、実際に売って欲しいという声が見られた。

そんなら作るべえ、と思った。


ちなみに以下が元の物理フリックの動画である。


見れば分かるが、さほど難しい部分はない。アナログスティックをあれだけの数揃えるのは、ちょっと大変だが、それくらいなものだ。そう思って適当にまず部品を集めてみたのだが、集めたあとでGithubに部品まで指定されていて公開されていることに気がついた。しかし公式で指定された部品でも同じくどれも日本国内で調達できるものだし、外装なんかを綺麗に作ることにこだわらなければ、たぶん誰にだって作れる。

スイッチサイエンスで仕様どおりのものをセットで販売もしていたようだ。もっともこれは3セット限定で売られていて値段も20,000円近いうえ、すでに売り切れている。

私の揃えた部品では、(今回の動画では使っていないが)無線モジュールのRN42が2,000円と一番高いが、あとは700円のATMega32u4利用のArduinoと、ジョイスティックが20個で1,500円ほどなので、しめて5,000円を切る程度の値段だ(周辺のボタン用のスイッチは家にすでにあるが買っても数百円だ)。おそらくスイッチサイエンス版が高いのは、公式に書いてあるとおりにサインスマートのジョイスティックを利用しているからだろう。それはAmazonで1本800円くらいなので、仕入れ価格だとしても結構な値段になるのではないか。私はその1/10くらいの安いジョイスティックを中国から買った。

▲10個セットx2で20個。

実際のフルキーだと配線の量が多くて面倒なので、先に適当に動かせるプロトタイプを作ったというのが前出の動画だ。か行、な行(ねこ、とか書けるためである)だけしかないが。そのままHIDで使えるキーボードを作った。これはATMega32u4利用のArduinoならKeyboardクラスを利用すれば、非常に容易に作ることができる。

▲手書きで文字を書いたらだいぶアホな感じがでて良い。
外装の箱は100円均一で売っていたものだが、割り箸のような木材でつくられていて、かなり脆く、加工するのが大変楽で良かった。長持ちはしなさそうだが気にしない。サイズがちょうど良くて、キートップを外して納めれば、フタもしまってご機嫌である。

▲ご機嫌
今回はそこまで凝らないが、適当にアクリルなんかで綺麗な色を塗ればもっとおもちゃっぽくなって楽しいのではないかなと思う。

さて、それではこれからどうするか、ということだが、案外プチが可愛いので、もうこれで良いかなという気がうっすらしなくもない。もっともBluetoothのHIDを使うなどは今までやったことがないので、かなり興味はある。それから私はGODAN入力派なので、やるならレイアウトはGODANにしようかなという感じである。




公式で使われているジョイスティック。