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2018年10月12日金曜日

手を汚すことをいとわない

手を汚すことを気にしてはいけない、というのは別に犯罪とか社会的にダーティな話とかではなくて、ものを作ったり、何かしらの(本当の意味での)汚れ仕事をするときの話。
子供の頃は絵に色を塗ったり、粘土でなにか作ったりするのが好きではなくて、なぜだったかと考えてみると、手が汚れるのが嫌だった気がする。より厳密に言うと、ここが重要なのだけど、手を汚れないように気をつけなくてはいけないと思っていたのが、嫌だったのだ。

たとえば粘土に手で持って色を塗るときに、手を汚さず、キレイに塗ろう、というのは2つ同時に行う必要があり、不器用な私には難しかった。それをやろうとすると、キレイに塗れなかったり、手についたり、失敗したという気持ちになるばかりだった。
今も同じく不器用なのだけど、今は、全然汚れても構わないと思っているので、キレイに塗ることだけに集中できて、作業は簡単になるし、色を塗ることが大好きになった。手なんかあとで洗えばいいし、洗って落ちなくても何日かすれば消えるし、何も気にすることなどないのだと、いつかから思うようになっていた。

結局、自分は手が汚れるのが嫌だったのではなくて、手を汚してはいけないという風に考えているときに手を汚して、ミスしたと思うのが嫌だったんだと思う。そして手を汚さないというのは、案外難しいことであるように思う。それならば、手が汚れるのにそこまで拒否感がないなら、そこまで気にしなくて良いではないだろうか。

ということを、赤ん坊のおむつをかえて、おしりを拭いているときに再確認した。
赤ん坊のおしりをキレイにしつつ、自分の手も完全にクリーンに保つ、と思うから面倒くさいのだと思った。別に赤ん坊に触れるところでなければ、多少ついてもあとで洗えば良いんだから、とにかく赤ん坊のケツをピッカピカにすることが一番重要だ、と思ったら、一気におむつを変えるのが楽になった。



もっとも、賢い人は手袋をつけたりするのかもしれない。