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2016年3月2日水曜日

色を塗ること


昔はなんだか色を塗ることに苦手意識があった気がする。
なんだかうまくいかないとか、色塗ると変になる気がするとか、そこには色々な理由があって、それぞれになぜそう思っていて、そのどこが間違っていたのか、ということについてひとつひとつ説明することができる。ただ、単純になぜうまくいかなかったのか、ということで言えば色を塗ることの楽しさがわかっていなかったことと、そのせいで、ひとつひとつの手順が面倒くさいと感じていたせいだと思う。

絵の具を乾くまで待つとか、筆をきっちり洗うとか、筆の水分をちゃんと狙った量にするとか、色が思うとおりになるまで作るとか(失敗したら使わずに捨てるとか)、そういうことが面倒くさくて、だからって手抜きするとぐちゃぐちゃになってしまって、余計に色を塗るのが嫌になっていた。

今は、紙に色が乗るだけでもきれいだなと思って、嬉しい。だから、もっと綺麗にしようと思って、手抜きしないし、そうすると結構思い通りになって、もっと嬉しくなる。こういうことに子供の頃に気づければ、もっと上手に絵を描くことができたのかなとも思うが、今や上手に描けるかどうかは楽しさと特に関係しないということも知っていたりするので、後悔するほどのこともない。

ともかく、色を塗るのがとても楽しい。




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