問題は機構部分である。
うまいこと鍵をモーターで開けられるだろうか。現状の状態をちゃんと把握できて、閉じるなのか開くなのか間違えないようになっていて、それでいて、電池が切れた時のために、普通の鍵でも開けたり閉めたりできないといけない。
これは結構難しい。私が完全なるソフトウェア畑の人間だからかしらないが、こういうことをやるのは大変に骨だ。いつも書いているが、プログラムをちょっと書くより、長持ちして、見た目も悪くなく、しっかりと物を固定するほうが難しい。
安くですでに利用されてるスマートロックの機構部だけ売ってればなあ。
そんなものあるわけないだろ的な商品が、Lockitron Mechanical Assemblyである。
隣のはサイズ比較用のマッキーである。見ての通り結構デカい。
サイズによっては取付できないそうなので、詳しくは以下のサイトで確認すると良い。
スイッチサイエンスから取り寄せで購入した。送料を考えるとこっちのほうが得である。
この商品はキックスターターで資金を調達した、スマホを近づけると開くスマートロックの「機構部分だけ」という商品である。なぜそんな部分のみで売るのかは、推測ではあるが、最近新しい形状にリニューアルしたらしいので、売れ残りが在庫処分されているのかもしれない。
仕組みは単純で、鍵の回す部分(デッドボルトとか言うらしい)を上のそれっぽい隙間に差し込んで固定して、それごとモーターで回すというものである。鍵の回る部分は二重になっていて、実際に鍵をホールドしている部分には90度くらいの手で回せる余裕があり、普通の鍵を利用して開けることもできるようになっている。
この商品の中身は全体のガワと、モーターと、回転部、回転部についた4つのリミットスイッチ、電池ボックスだけである。モーターと回転部などは当然接続されているが、モーターと電池からは黒赤のコードがぷつんと切れて伸びているだけで、リミットスイッチに至っては線さえ接続されていない。つまりは、実際に動く部分以外はほぼすべて自作せよというものである。
で、どうするのか、という話はまた次回書く。