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2015年7月19日日曜日

自分でつくるスマートロック/Lockitron Mechanical Assembly

スマホで自分の家のドアを開けるとかそう難しくないはずだ。たとえば、自分の家の前なら自分の家の無線LANに接続できるはずだし、LAN経由でラズベリーパイに立てたWebサーバーに接続して、そこからGPIOに出力してモーターを動かすとか、あるいはもっと離れたところから鍵を閉めるとかに対応させたければMBaaSの類をGoogleアカウントなんかとの認証と連携させてもいい。ソフトウェア面ではどれだけでもやり方を見つけられるし、実装も一日かからないだろう。
問題は機構部分である。

うまいこと鍵をモーターで開けられるだろうか。現状の状態をちゃんと把握できて、閉じるなのか開くなのか間違えないようになっていて、それでいて、電池が切れた時のために、普通の鍵でも開けたり閉めたりできないといけない。
これは結構難しい。私が完全なるソフトウェア畑の人間だからかしらないが、こういうことをやるのは大変に骨だ。いつも書いているが、プログラムをちょっと書くより、長持ちして、見た目も悪くなく、しっかりと物を固定するほうが難しい。

安くですでに利用されてるスマートロックの機構部だけ売ってればなあ。
そんなものあるわけないだろ的な商品が、Lockitron Mechanical Assemblyである。


隣のはサイズ比較用のマッキーである。見ての通り結構デカい。
サイズによっては取付できないそうなので、詳しくは以下のサイトで確認すると良い。


スイッチサイエンスから取り寄せで購入した。送料を考えるとこっちのほうが得である。

この商品はキックスターターで資金を調達した、スマホを近づけると開くスマートロックの「機構部分だけ」という商品である。なぜそんな部分のみで売るのかは、推測ではあるが、最近新しい形状にリニューアルしたらしいので、売れ残りが在庫処分されているのかもしれない。


仕組みは単純で、鍵の回す部分(デッドボルトとか言うらしい)を上のそれっぽい隙間に差し込んで固定して、それごとモーターで回すというものである。鍵の回る部分は二重になっていて、実際に鍵をホールドしている部分には90度くらいの手で回せる余裕があり、普通の鍵を利用して開けることもできるようになっている。

この商品の中身は全体のガワと、モーターと、回転部、回転部についた4つのリミットスイッチ、電池ボックスだけである。モーターと回転部などは当然接続されているが、モーターと電池からは黒赤のコードがぷつんと切れて伸びているだけで、リミットスイッチに至っては線さえ接続されていない。つまりは、実際に動く部分以外はほぼすべて自作せよというものである。

で、どうするのか、という話はまた次回書く。