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2017年4月17日月曜日

皿を洗う

毎日晩は皿を洗っている。特に妻に言われたとか、役割分担とか云々があるわけではないが、なんとなく少し前からやるようになった。自分にはそういう、特に何もなくとも唐突に何かをやり始めるところがあり、それが、自分の好きな部分である。

皿を洗うのは苦ではない。高校生の頃に肉屋で一年ほどアルバイトをしていて、掃除と皿洗いをほとんど毎日やっていた。肉屋の皿洗いはそれなりに重労働で、数百枚とかある金属製のトレイ、ミンサーの部品、スライサーの部品、巨大なまな板四枚を毎日洗わなくてはならない。血と油の匂いが体に染み付き、使い込まれた金属製のトレイはあちこちにささくれがありちょっと引っ掛けただけで出血した。それでも、さほど辛いとは思わなかった。単純労働を延々していると、頭がぼんやりとしてきて、延々と一日の出来事を反芻したり、空想に浸ったりしているうちに仕事は終わっていた。
毎日皿を洗ったりするのはそれ以来のことだけど、同じような感覚が蘇った。作業を始めると自分はすぐに思惟に落ち込んでいって、勝手に流れていく川のほとりに立っているようだ。しかもその傾向は学生時代より強いようにも感じる。その日の誰かの言葉が、シーンが、自分でもなぜかはわからぬままに再生されていく。あるいは、たとえばこのブログのようなものを書くことを考えていて、止めどもなく文章が頭の中でつぶやかれていく。

案外これは何かしらのセラピーのような効果でもあるのかもしれないと思ったりもする。昔は良く寝る前に同じような感覚に陥っていたが、社会人になって仕事が忙しくなると、布団に入ると同時に眠り込んでしまうので、自分を振り返る暇すらなかった。しかし皿を洗っていると、自動的に一日は振り返られていく。

それから、これはまあ単純に調子のいいときもあるので定かではないが、作業の進捗がマシになっているという気もする。ちょうど自分が作業を行える時間というのは、皿を洗ったあとになるのだけど、単純作業をして何かに打ち込める状態になってからであるためか、ついだらけてしまうようなことが減って、すぐに作業を始められるようになった。
いつまで続くかわからないが、せっかく始めたのだから、長いことやれるとよいなと思う。

2017年4月16日日曜日

細々とやっていける



前にも書いたかもだけど、ある程度大人になったからかもしれないけど、そんなにたくさんの人に見てもらいたいという強い欲求は消えた。うまくやろうとか、センスを見せつけたいとか、人気ものになりたいとか、自分の作ったものの品質や反応への欲求というのは、もとからそこまで強い方ではなかったと思うが、今や殆ど感じない。あってもよいが、なくてもほとんど何にも影響しない。
私は割と具体的に、自分の友達や家族に動画を見てもらいたいなと考えていて、それから顔は見えないけれど、なんとなく私の作るものを好きでいてくれている少数の人に向けて動画なんかを撮っている。何十回か動画が再生されて、いくつか良いねが付くと、それで満足だ。その点で言えば、毎回それなりに目的を達成できている。

若い頃は、自分の作っているものとか、やっていることとか、受けている評価なんてものを、どのように考えれば良いのか、どんな風に感じれば良いのかということが少しもわからなかった。おそらくそれは、たとえば今の自分が過去に戻って言ってやったとしても、やはり分からないことなのではないかと思う。あるいはそれは、いつだってそのように言っている人が居て、陳腐な理屈だった。しかし、結局その普通で、面白みのないことが平凡な自分にとっては身の丈にあったことだったのかなと思う。

自分の手元にあるものを、まともに好きであれば良いというだけだ。自分のポケットに入っているホコリくらいの個性を、人より決して多くない能力を、出会って好きになった人々を、不思議と自分を気にかけてくれる人を、ものすごく大事なもののように思って生きていくことだ。そうすれば、自分がちょっと思いついただけのことも、宝物のような気がするし、中年の自分が喋っているだけの動画でも、なかなか面白く出来たじゃねえかとか思えるようになる。



2017年4月13日木曜日

物語がそこにある/映像研には手をだすな!

不動産の広告なんかを見るに、みんな新しい小奇麗な家が好きであるようだ。私はそうではない。私は、家にかつて誰か居たような感じとか、何かの意図をもって改築されたような、古い家が好きだ。今の家も、築不詳(1970年以前の記録消失のため)と書かれていた家だ。おそらく不動産屋からすると、この物件は安いボロ屋で、そのあとの小奇麗でやや家賃の高いところの引き立て役として見せたものだと推測している。
ただ、私は、変に奥まっていてたどり着けない(実際に出前や宅配便が迷って電話してくる)立地も、あきらかに最初は家の外にあった風呂便所の上に、無理矢理屋根を付けて作った二階や(そのせいですこし傾いてる)、壁に残った何か貼っていたのであろうセロハンテープのあとだとか、そこにかつて居た誰かを強く感じさせる佇まいを、ひと目見て気に入ってしまった。
▲階段。超急(子供は這って登る)
▲風呂。なぜかプレートつき。

やったあ、こういう家に住みたかったのだ。
私は迷うことなくこの家を契約して、それ以来数年ここに住んでいる。ちなみに住んでみるとボロさに嫌になるとかそういうこともなく、ずっと気に入っている。ここが好きだ。 

映像研には手を出すな! をAmazonでパラっと1ページ目だけ見て買おうと思ったのは、つまりそういうことだ。変わったダンジョンのような学校とか、誰かが間違いなく住んでいたであろう家の姿なんかには、物語の存在感がある。私が家を選んだのと同じような感覚で、学校を選んだという浅草氏に強い共感を覚えた。こんな人物の出て来る漫画が面白くないわけがないと思った。

はたして、映像研には手をだすな! は非常に良い漫画だった。世界は物語に満ちている。そこにも、ここにも。



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2017年4月12日水曜日

サーボテスターを買った



サーボテスターを買った。サーボモーターはどんどん増えるし、外したり、壊れたり、壊れてるかなと思って外したけど大丈夫っぽかったりするし、そういうものを適当にあとで確認して片付けようと思っていると、あっというまにどれがどれだかわからなくなる。
というわけでサーボテスターである。

これは単純にサーボのテストをするためのもので、ニュートラルにしたり、任意の位置にしたり、自動で往復させたりできる。これがあれば、いつでもサーボが動くかどうかはプログラムの調子とは切り離して試せるし、ついでに取り付けのときなんかにニュートラルに戻しておきたいみたいなこと(割とある)があっても、すぐに戻すことが出来る。

安いしちっこいし、かなりやわい作りなのだけどなかなか便利なもんである。


2017年4月7日金曜日

ダイバージェンスメーターを進化させたい



私が家ではじめてキットでなく作ったのがダイバージェンスメーターのレプリカで、それが動画をアップロードし始めるきっかけでもあった。思いつきでしかなかったものが、それから5年以上が過ぎて、未だに動画をあげているというのは感慨深い。

まだこのダイバージェンスメーターは残っているし稼働もするが、とくに使いみちもなく放置されている。せっかく作ったものなので、何か動かしておきたい気持ちがある。それで、制御をRaspberryPiで行って、好きな数値をいつでも入れ替えて表示できたら良いなと思った。たとえば、自分のYoutubeのチャンネル登録者数とか、ラーメンタイマーとか、Rpiで動かせばなんだって出来る。
もはやソースコードも、回路図もないので配線をするのは割と面倒くさい。



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2017年4月3日月曜日

ギリギリロボット

ロボットを作りたいがそんな技術はない。そんな風に思っていた。しかしロボットとはなんだろうか。定義論の話ではなく、自分たちはいったい何をロボットと認識するんだろうか。そこをつきつめて、おもいっきり単純にして、なんか一瞬だけロボットに見えるかも、みたいなものなら技術とか無しで作れるのではないかと思った。


これが本当にロボットに見えるかどうかは置いておいて、なんか案外おもしろい感じになった。棒に刺したのは単に見やすくするためにしただけでなのだけど、それも含めてなんか可動式生首みたいな感じになった。

もちろんこれだけだと、子供が握った瞬間壊れるし、電池やArduinoをどっかに内蔵しないと駄目なので、もうちょっと工作の必要はあるけど、なかなか悪くない感じ。好き。



創作プロジェクト管理システムみたいなもの欲しい

作りたいもののアイデアは色々あるのだけど、なかなか会社員と子育てやってることもあり、そうそう進まない。何日もなんの進捗もないなんてこともザラにある。ひとまず紙に書いて適当に放置しているけど、そのうち何か分からなくなるし、なんとなくやることを記憶していることが、負担に感じ始めたりする。
TODOリストみたいなやつは今まで何回か使ったことがあるけど、あまり役に立たない。実際のところ紙に書くのと心持ちで変わらないし、製作などは長いし覚えておきたいこともいくつもあるし、それをチェックすること自体はさほど必要性の高いことではないからだ。おそらくそういうシステムが対象としているものより、もうすこしばかり粒度が大きいし、付随する情報が多い。
かといって、ちゃんとしたプロジェクト管理システムは重い。基本的に一人でやっているだけだし、ガントチャートやグラフ云々は必要ないし、担当者のアサインやリマインダも要らない。そもそもある程度短い期間で終わるので、そんなに壮大なもんでなくてよい。使わなきゃ良いと言われればそうだけど、もうちょっとスリムにしたい欲求がある。

各制作物ごとに進捗や日報的なものを記しておけて、関連するリポジトリとかファイルの添付が出来ると良いなと思う。ダッシュボードっぽい場所では最新の完成品や、更新中の作品とかがわかればいい。というかそれら含めてついでに全部公開できるようにしておいて、自分の作品のポートフォリオとしてまとめて人に見せられると良いかもしれない。

とはいえ、そんな要望に完全に答えるWebシステムなど(多分)無いし、こういうので、プログラマにはありがちだけど、「よし、おれのイメージするプロジェクト管理システムを作るぞ!」とかなると、自分の制作物がいつまで経っても出来ないので、とりあえずはAsanaを使っている。これだと無料でもプロジェクトをいくつでも作れるし、かなりイメージするものに近い。便利。

2017年4月2日日曜日

電子書籍を買うことに麻痺する

目の前のPCからいろいろなことが出来る時代にあり、休日の深夜に読みたかったけど手を出していなかった電子書籍を延々と買って読みふけってしまったりする。
今週何もできてねえ、みたいな焦燥とか罪悪感が、そういう無駄遣いを促進している側面があり、とはいえ、買ったって何も変わらんぞという気持ちがバランスをどうにかとる。ただ、時間が深まるほどに傾く。まんが道を全巻買って読んだりする。スマホゲーの課金みたいに、実体のない快楽が何かを麻痺させている。
スマホゲーに課金すると、電子書籍が手に入るとか、同じことだが、逆に、電子書籍買ったりするとスマホゲーの課金ポイントもらえるみたいな、そういう罪悪感とか現実感を相互に麻痺させる仕組みがあると、よりデジタルドラッグの実現に向けて世界が滑っていくのではないか。同じ世界の中で完結するのではなく、位相を変えた利益が存在すると、症状は一部の中毒者だけのものではなくなる。消費はやがて病状と認識される。あるいは現在でももはやそうである。



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2017年4月1日土曜日

ノラネコぐんだん おすしやさんがすごく良かった

ノラネコぐんだんはめちゃめちゃなことをする。めちゃめちゃなのに、誰も疑問を持たず全員一致で夜中に台車押してったりするし、めちゃめちゃなので問題が発生し、ごく常識的に(こんなことしていいと思ってるんですか、とか)怒られ、正座させられたりする。
ノリノリでやったバカなことをまともに怒られているシチュエーションというのが(当事者でなければ)、私はどうにも好きで、バカな人々をなんとなく愛らしく感じてしまって、ウフフと笑いがお腹からこみ上げてくる。
また、どのページも本当に絵が細かいところまで良くて素敵だった。
長男も三回も四回も読んでくれとせがんできて、そのうち自分で音読し始めて一人で笑っていた。



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